JR東日本ウォータービジネスは14日、エキナカ自販機「acure(アキュア)」の新しいラインアップとなる「イノベーション自販機」の第1号機体を東京駅に設置すると発表した。今後、首都圏主要駅にて約20台を順次設置予定だという。

「イノベーション自販機」は東京駅を皮切りに首都圏主要駅に設置予定

「イノベーション自販機」第1号機体は東京駅構内「びゅうスクエア」(東京駅丸の内地下1階コンコース)に設置。46インチの大型ディスプレイを2枚使用することで、同社の次世代自販機より高画質な商品画像が表示される。人感センサーが感知した際や商品を選択した際、ディスプレイ上の演出にサウンドも追加される。

従来の自販機より大きめのサイズ(高さ2,095mm、幅1,297mm、奥行998mm)となったが、「お子さまや車椅子のお客さまにもご利用いただけるよう、低位置メニュー機能を設けています」とのこと。ディスプレイの左下にある低位置メニューのボタンを押すと、中央下部に別ウィンドウが表示され、カーソルボタンで商品を選択できる。なお、「イノベーション自販機」の商品は交通系電子マネーで購入可能だが、現金での購入はできない。

スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」と連動し、「これまでにない"自販機の新体験"」を提供する点も特徴。事前にアプリで商品を購入した後、「イノベーション自販機」にQRコードをかざして商品を受け取る「マイドリンク受取」、アプリにクレジットカードを登録し、「イノベーション自販機」にQRコードをかざすことで商品の後払いが可能な「後払い受取」など、自販機の新たな購入方法を提案する。SNSを通じ、アプリで購入したドリンクを家族や友人へプレゼントすることも可能だという。

「イノベーション自販機」は東京駅を皮切りに、3月中に新宿駅・横浜駅・品川駅・池袋駅・大崎駅・上野駅にも設置し、5月までに約20台を展開予定。JR東日本ウォータービジネスは「イノベーション自販機」と「アキュアパス」を通じ、これまでになかった「自販機が『人と人をつなぐ』新しい関係」の創出をめざすとしている。