資生堂はこのほど、がん治療中の男性を対象に向けた小冊子『がん患者さんのための外見ケアBOOK 男性用』を発行した。

副作用による外見変化もメーキャップで改善できる(※イメージ)

がん治療中は抗がん剤治療の副作用により、肌のくすみ、まゆ毛やまつ毛の脱毛など、特有の外見の変化があるという。この変化により、「自分の顔と思えない」「生気がなく見え、まわりの人から病気とわかってしまう」といった悩みを持つ人も多く、社会復帰をためらう原因のひとつとも言われている。

そこで同社は2015年に小冊子『がん患者さんのための外見ケアBOOK』を発行。がん治療と就労の両立を支援するため、美容上の肌悩みに対応するメーキャップ方法を掲載した。読者からは、「化粧で治療に対する気持ちが前向きになった」「メーキャップをするだけで職場でも治療中と気づかれない」など評価が高かったという。

今回発行した小冊子は、2015年発行の『がん患者さんのための外見ケアBOOK』の続編にあたるもの。副作用による同様の外見変化は男性でも発生するため、男性に向け、いつもの表情を取り戻すためのアドバイスをまとめた冊子となっている。

『がん患者さんのための外見ケアBOOK 男性用』

主な内容は「副作用による脱毛時の自然な眉の描き方」「眉を描くのに必要なもの」「眉の位置を確認しましょう」「実際に描いてみましょう」「眉だけでもいきいきとした印象に」など。冊子は、小冊子提供希望の病院などで無料配布しているほか、SLQセンターウェブサイトから閲覧・ダウンロードもできる。