総合車両製作所はこのほど、観音開き式で両側をフルオープンできる鉄道貨物輸送用コンテナを開発したと発表した。

総合車両製作所が開発した31フィート三方開きコンテナ

両側面と妻側の3方向を開けられることから「31フィート三方開きコンテナ」と命名。両側を同時に開放でき、両側面から同時に積み下ろしすることも可能となった。観音開き方式のため、天井が低い場所でも支障なく開閉できる。扉の開閉を手動式としたことで、動力で側面をはね上げるウイングコンテナなどと比べて初期費用やランニングコストも低くて済み、故障や油漏れなどの心配も低いという。荷物を固定するためのラッシングの取付けや天井結露防止塗料、通風機能などのオプションにも対応できる。

コンテナの寸法(外寸)は長さ9.41m、幅2.49m、高さ2.64m。自重6.3トン、最大積載量13.7トン。容積は47.1立法メートル。「大型トラックと同等の積載容量をもち、貨物列車・自動車の両輸送ができるため、スムーズなモーダルシフトに対応できます」(総合車両製作所)とのこと。今後は各地で展示会や荷物を積載した試験輸送を行い、実運用化に向けて取組みを進めるとしている。