札幌市交通局は10・11日の大雪による路面電車への影響について報告した。10日未明からの大雪の影響で、同日の札幌市電は終日運休に。翌11日10時30分から運転再開した。2日間で計283便運休、影響人員はのべ2万3,600人とされている。

大雪の影響で札幌市電は12月10日に終日運休に。翌11時10時30分頃から運転再開した(写真は2015年12月撮影)

札幌では10日15時に65cmの積雪を観測するなど記録的な大雪に。札幌市電は同日の始発から運休し、軌道を除雪する「ササラ電車」(全4両)を順次出動させたが、除雪が追いつかず終日運休になったと報じられた。札幌市交通局によれば、軌道確保のための道路除雪作業に加え、安全運行のために軌道部の除雪や各停留場の除雪も行う必要があり、当日中の作業終了は困難と予想されることから終日運休を決めたという。10日の運休便数は計231便、影響人員は約2万人と発表された。

10日夜間から翌11日にかけて引き続き除雪作業を行ったが、一部区間の作業が終了しなかったため、始発から折返し運転を実施。作業を終えて安全が確保され、全線で運転を再開したのは10時30分頃で、11日の運休便数は内回り26便・外回り26便の計52便、影響人員は約3,600人となった。「ご利用のお客様に大変ご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫びいたします」と札幌市交通局は発表している。