日本マイクロソフトは29日、MR(Mixed Reality:複合現実)を提供するHMD型コンピュータ「Microsoft HoloLens」(HoloLens)の日本国内におけるプレオーダーを12月2日に開始すると発表した。出荷は2017年初頭。

HoloLens

HoloLensは、2015年1月に米Microsoftが発表したメガネ型のWindows 10搭載コンピュータ。本体に透過レンズによるスクリーンや、センサ、小型カメラに加えて、プロセッシングユニット、メモリ、ストレージを搭載し、スタンドアロンで動作。頭の動きや周囲の環境を検出して、現実世界に仮想空間を重ね合わせた複合現実(Mixed Reality)体験を提供する。日本マイクロソフトでは11月1日に、HoloLensの国内プレオーダーを2016年内に開始すると告知していた。

日本では、オンラインのMicrosoft Store限定でプレオーダーを開始。価格は、開発者向けの「Microsoft HoloLens Development Edition」が333,800円、法人向けの「Microsoft HoloLens Commercial Suite」が555,800円、画面操作機器の「Clicker」が8,800円(いずれも税別)。

画面を操作するClicker

HoloLensの開発者であり、Windows and Devices Group テクニカルフェローのAlex Kipman氏は、Mixed Realityのアプリ開発が世界中のコミュニティで行われていると紹介。「日本の皆様が HoloLens を使って何を作り出すのか大変楽しみにしています」とコメントしている。

HoloLensは2016年3月31日にカナダと米国で提供開始。今回の国内提供により、提供地域はオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、ニュージーランド、英国、米国(プエルトリコを含む)となった。