ヴォーカーズは6月28日、「上場企業の時給ランキング2016」の結果を発表した。同調査は2007年7月~2016年6月、同社サイト「Vorkers」に会社評価レポートの回答が5件以上ある上場企業1,484社を対象として、データを集計している。

会社評価レポートの回答者は、企業に社員として1年以上在籍し、評価基準である「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」、以上8項目に答えていることが条件となっている。

同調査の時給算出方法は、各社における月間標準労働時間と、「Vorkers」に投稿された「平均残業時間(月間)」を足して、12カ月分で算出した「年間勤務時間」を、有価証券報告書に記載されている「平均年収」で割った金額となっている。

「上場企業の時給ランキング2016」の結果、1位は「三井物産」(時給6,041円)。続く2位は「三菱商事」(時給5,892円)、3位は「伊藤忠商事」(時給5,872円)となり、上位3社は総合商社だった。

以降、4位「キーエンス」(時給5,775円)、5位「住友商事」(時給5,738円)、6位「丸紅」(時給5,691円)、7位「三菱地所」(時給5,524円)、8位「電通」(時給5,101円)、9位「三井不動産」(時給5,012円)、10位「ファナック」(時給4,932円)と続き、トップ10社のうち9社が5,000円を超えた。

「上場企業の時給ランキング2016」(上位30社)

上位5社の平均年収をみると1位の「三井物産」は1,361万3,000円。次いで2位の「三菱商事」は1,375万8,000円、3位の「伊藤忠商事」は13,95万1,000円、4位「キーエンス」は1,648万6,000円、5位「住友商事」は1,300万6,000円。以降6位「丸紅」が1,306万4,000円、7位「三菱地所」が1,130万3,000円、8位「電通」が1,272万円、9位「三井不動産」が1,121万7,000円、10位「ファナック」が1,276万5,000円となった。

トップ3社のコメントをみたところ、「20代後半で800万円、30歳では1,000万円ほどもらえる」(三井物産/女性)、「管理職以上になると基本給与も十分高いですが、それ以上に単年度での業績給与分が大きくなります。同じ職位でも賞与額で200万円程度の差が出る特徴があります」(三菱商事/男性)、「52歳、部長、2,000万円。成果主義と年功序列の組み合わせ。全社業績にリンクしている部分も多い。賞与は業績と定性評価の両建てです」(伊藤忠商事/男性)といった声が寄せられた。