アニメ「D.Gray-man HALLOW(ハロー)」の第1話先行上映会の様子。

星野桂原作によるテレビアニメ「D.Gray-man HALLOW(ハロー)」の第1話先行上映会が、本日6月25日に東京・新宿バルト9にて行われた。

ステージにはアレン・ウォーカー役の村瀬歩、神田ユウ役の佐藤拓也、リナリー・リー役の加隈亜衣、アレイスター・クロウリー役の杉山紀彰、芦野芳晴監督が登壇した。作品をイメージしてか、黒を基調にしたシックな装いのキャストたち。芦野監督は「皆さん、白黒(の服装)で決めてるのに、僕は……。事前に言っていただければ僕もちゃんと服を白黒にしてきたのに」と冗談めかして話すと、加隈がすかさず「すみません!あ、でも監督も靴が黒いから大丈夫です」とフォローを入れる一幕も。

本日上映された第1話は、エクソシストたちのよるアクションシーンからスタート。感想を問われた村瀬が「第1話は結構前に録ったなって思いますね」と答えると、佐藤も「もはやちょっと懐かしいです」と同意。また村瀬は「僕らは絵コンテの状態でアフレコするので、みんなが生き生きしている感じとか、アレンの肌の白さとかを改めて確認して、始まったんだな、と」と感慨深げに語った。さらに「この前のアフレコが終わったとき、サトタク(佐藤)さん完全に魂が抜けてました」と明かし、魂が抜けた佐藤のマネをステージ上で披露。佐藤も「それくらいじゃないと、神田さんの戦いについていけないんだよ!」と叫び、アレンたちの戦いが激しさを増していくことを予感させた。

アフレコ現場でのエピソードを聞かれた加隈は「毎回、星野さんがお菓子と一緒に、収録を応援する絵を描いてくださって。それをみんな『我先に撮らなきゃ』と撮影大会みたいになってます」と明かした。杉山や佐藤も「出演者だか、ただのファンだかわからない光景だよね」「だんだん『今週は誰が描かれるんだ』って話になってきて」と口々に答える。

「この機会に聞きたいことがあって」という芦野監督。「アフレコ中、僕がスタッフのルームで声について検討しているとき、キャストの皆さんがいる収録ブースのマイクはオフになっているじゃないですか。そこでどんな話をしているんですか?」と質問した。これを受けてキャストたちが「作品の話」「段取りについて」など答えていく中、加隈は「筋肉の話を……」とボソリ。村瀬も笑いながら佐藤を見て「(佐藤が)ガチムチになられてる。皆さん、そう思いませんでした?」と観客に語りかける。佐藤は「『D.Gray-man』の収録が始まる前後からトレーニングをやっていて。それとともに僕の体もどんどん戦闘仕様になって、最近はすごく戦いやすくなってきた」とアピールした。

また芦野監督は作品について、星野と密に連携を取っていることを明かす。「最初の段階から先生とはよくお会いしていて。前作と今作では、かなり色が違うんですよ。マンガって基本的にモノクロじゃないですか。本当は赤だけど、マンガのページでは黒でベタ塗りしてることもあったりして、それをアニメで黒に塗ってしまったらイメージが変わりますよね。今回はそういうところから打ち合わせしているので、より『Dグレ』の本質に近づけているなと思っています」と語った。

そしてキャストたちはステージを後にし、エンディングテーマ「Lotus Pain」を歌う綾野ましろが登場。「私が『Dグレ』と出会ったのは小学生の頃。友達とも先生とも親ともうまくいかない時期に出会って、泣きながら読んだり、前作のアニメも観ていて、今回新アニメが始まると聞いたときも鳥肌が立つくらい楽しみでした。エンディングを歌わせていただけることになって、本当に本当に光栄です」と感動をあらわに。また自ら作詞したという「Lotus Pain」は「神田とアルマのことを書きました。作品への思いを込めて歌詞を紡がせていただきました」と明かした後、MVやアニメの映像をバックに「Lotus Pain」を熱唱した。

綾野のパフォーマンスが終わると、ステージは暗転。ゴスロリ系ブランド「h.NAOTO」とのコラボミニファッションショーが行われた。モデル4人はそれぞれアレン、神田、リナリー、ラビをイメージした衣装に身を包み、会場を闊歩。「D.Gray-man HALLOW」とコラボしたこのファッションアイテムは、今秋リリースされる。

テレビアニメ「D.Gray-man HALLOW」は7月4日深夜より、テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、BSジャパンにて順次放送スタート。仮想19世紀末を舞台に、千年伯爵率いるノアの一族と、黒の教団のエクソシストたちの戦いが描かれる。