カシオ計算機は2日、デジタルカメラ「EXILIM」(エクシリム)の新製品として、スマートフォンでゴルフのスイングを分析できるゴルファー向けデジタルカメラセット「EX-SA10 GSET」を発表した。6月17日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格(税別)は45,000円前後。
屋外での撮影に適した耐衝撃、防塵、防水仕様のデジタルカメラ「EX-SA10」と、ミニ三脚、ポール、バーマウント、スマートフォンホルダーなどをセットにしたモデル。1秒間に240コマのハイスピードムービー撮影が可能で、肉眼ではとらえらえられない動きを撮影し、スローモーションのように再生できる。
ハイスピードムービーはゴルファーのスイング撮影に適しており、近距離で自分のスイングを撮影できるよう超広角16mmのレンズを搭載。カメラのセッティングは、三脚にバーマウント、スマートフォンホルダー、ポールを接続し、スマートフォンを装着。そしてポールの先に、カメラを取り付ける。
スマートフォン用のアプリ「EXILIM Connect for GOLF」(iOS用/Android用)を使うことで、カメラをリモート操作してハイスピードムービーの撮影が可能。スイングの動画は、アドレスからフィニッシュの部分を抽出してスマートフォンに自動転送される。
分析用アプリ「EXILIM Analyzer for GOLF」(iOS用/Android用)では、撮影したスイング動画を分析。動画に直接ラインを引けるので、アドレス、トップ、インパクトなどのポジションを簡単に把握できる。2画面同時再生にも対応し、過去に録画しておいた自分のスイングとの比較も可能だ。
「EX-SA10」の主な仕様は、撮像素子が1/2.3型CMOSセンサー、総画素数が1,276万画素、焦点距離が16mm(35mm判換算)、F値が2.8である。画像処理エンジンには「EXILIMエンジンHS Ver.3」を搭載。記録画素数は、静止画が最大1,200万画素(4,000×3,000ドット)で、最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画も記録できる。ファイル形式は、静止画がJPEG、動画がMOV(H.264/AVC準拠)。約49.9MBのメモリを内蔵するほか、外部メモリとしてmicroSDXCメモリーカードを使える。
露出制御方式はプログラムAEで、露出補正は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス、パンフォーカス。撮影可能範囲はAF時で約10cm~、PF時で約55cm~。
通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth Smartに対応。専用リチウムイオン充電池を内蔵し、撮影可能枚数は約295枚(CIPA規格準拠)、フルHD動画撮影時間は約1時間20分。本体サイズはW60.9×D38.7×H69.3mm、重量は約111g(ヒンジおよびメモリーカードを含む)。