EIZOは20日、カラーマネジメント対応モニタ「ColorEdge」シリーズの新モデルとして、24.1型WUXGA(1,920×1,200ドット)の「ColorEdge CG247X」を発表した。6月3日から発売し、価格はオープン。直販サイト「EIZOダイレクト」での販売価格は191,160円(税込)の予定。

ColorEdge CG247X

ColorEdge CG247Xは、従来モデル「ColorEdge CG247」の後継となり、主に映像制作市場をターゲットにした液晶ディスプレイだ。デジタルシネマ規格の色域である「DCI-P3」を98%カバーするほか、放送規格(EBU、Rec.709、SMPTE-C、DCIなど)の色域とガンマを再現するカラーモードを搭載する。Adobe RGBのカバー率は99%だ。

ColorEdge CG247Xと各種規格の色域

従来モデルと比較して、コントラスト比が1,000:1から1,500:1、最高輝度が350cd/平方メートルから400cd/平方メートルへ向上し、電源オンから表示安定までの時間は7分から3分へと短縮されている。消費電力も、最大83Wから最大60W、標準32Wから標準22Wに削減した。

画面の下部にはキャリブレーションセンサーを内蔵し、ワンタッチ着脱の遮光フードも付属だ。専用ソフトウェア「ColorNavigator 6/NX」を使って、各種の規格やデバイスに合わせて表示を調整できる。定期的な調整も自動実行だ。

本体のボタン類にはLEDを設け、暗所での作業が多い映像制作現場での操作性を高めている。ボタン類のLEDは、明るさを7段階で調整可能だ。

内蔵キャリブレーションセンサーと専用ソフトウェア「ColorNavigator 6/NX」

LED付きの操作ボタン類

映像制作向けのファンクションとしては、HDMI接続で1080/24pの入力と表示に対応し、毎秒24コマの映像をそのまま表示可能。フレームレートの変換処理がないため、映像本来の動きを見つつ作業できる。また、一般的な放送の表示エリアを、画面内の枠で示す「セーフエリアマーカー」を搭載。オーバースキャン表示のときでも、字幕などの適切な配置をサポートする。

ColorEdgeシリーズということで、工場で1台ずつ最適な階調表示に調整して出荷。従来モデルを踏襲する機能としては、画面全体の全階調を補正して輝度と色度を均一化する「デジタルユニフォミティ補正回路」、3Dルックアップテーブルを利用して特定の色を個別に調整できる機能などが上げられる。表示のちらつきも、人間の目では感知できないレベルのものまで抑制している。

インタフェース類

主な仕様をまとめると、液晶パネルがIPS方式、画面サイズが24.1型、解像度がWUXGA(1,920×1,200ドット)、輝度が400cd/平方メートル、コントラスト比が1,500:1、視野角が上下左右とも178度、応答速度(中間階調域)が10ms。

映像入力インタフェースは、DisplayPort、HDMI、DVI-Dの3系統だ。DisplayPortとHDMIでは約65,000階調中から1,024階調の表示、DVI-Dでは約65,000階調中から256階調の表示となる。スタンド機能は、チルトが上30度、スウィーベルが左右344度、高さ調節が128mm、ピボット(縦開店)が右回り90度だ。本体にはUSB 2.0ハブ×2ポートと、コントロール用のUSBポート×2を備える。横画面時の本体サイズはW575×D245.5×H417~555.8mm、重量は約8.9kg。

保証は5年間(使用30,000時間以内)で、無輝点保証も付く。無輝点保証は、推奨輝度120cd/平方メートル以下、色温度5000~6500Kの使用で10,000時間以内を保証する。