EIZOは16日、カラーマネジメント対応の液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズの新製品として、24.1型「ColorEdge CG2420」「ColorEdge CS2420」の2モデルを発表した。2月25日から発売し、価格はオープン、直販サイト「EIZOダイレクト」での参考価格(税込)は全社が174,960円、後者が108,864円。

ColorEdge CG2420

ColorEdge CG2420

ColorEdge CG2420は、本体上部にキャリブレーションセンサーを内蔵した「ColorEdge CG」シリーズのベーシックモデル。ColorEdgeシリーズということで、RGB各色の階調(0~255)を1台ずつ個別に調整してから出荷される。なお、現行モデルの「ColorEdge CG247」も併売されるが、こちらは映像制作市場に特化した専用モデルという位置付けとなった。

より小型化した内蔵キャリブレーションセンサーは、付属の専用カラーマネジメントソフト「ColorNavigator 6」と組み合わせて使う。印刷、フォトレタッチ、Web制作といった用途に最適化された画面に調整でき、定期的な調整も自動的に実行してくれる。遮光フードも付属だ。色域はAdobeRGBを99%カバーし、デジタルシネマ用のDCI-P3規格も98%カバーする。

ColorEdge CG2420の実機。上部で小さく斜めに見えるのが内蔵キャリブレーションセンサー

インタフェース類

ColorEdge CG2420の色域

電源を入れてから約3分で、輝度、色度、階調特性が安定するように設計されているのも特徴だ(現行モデルのColorEdge CG247は約7分で、それでも一般的な液晶ディスプレイと比べれば高速)。また、独自のデジタルユニフォミティ補正回路によって、輝度と色度が均一になるように、画面全体を全階調で補正する。

従来モデルと比較して、左右のベゼル幅を39%スリム化。視界を妨げにくく、マルチモニタ環境にも有利となった。ちょっとした持ち運びに配慮し、背面にはハンドルを設けている。OSDを操作するボタン類は、フラットな静電スイッチによるタッチ式を採用した。

主な仕様は、液晶パネルが非光沢(ノングレア)タイプの24.1型IPSパネル、解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)、輝度が400cd/平方メートル、コントラスト比が1,500:1、視野角が水平垂直とも178度、応答速度(中間階調域)が10msだ。

映像入力インタフェースは、DisplayPort、HDMI、DVI-D(HDCP対応)の3系統で、3ポートのUSB 3.0ハブも内蔵している(アップストリーム側は1ポート)。スタンド機能は、チルトが下5度/上35度、スウィーベルが左右344度、高さ調節が155mm、ピボットが右回転90度。本体サイズはW554.4×D245×H396~551mm、重量は約7.8kg。

ColorEdge CS2420

ColorEdge CS2420

ColorEdge CS2420の実機

ColorEdge CS2420は、主に写真やイラストを楽しむアマチュア層を想定しており、現行モデル「ColorEdge CS240」の後継となる。キャリブレーションセンサーは内蔵せず、専用カラーマネジメントソフト「ColorNavigator 6」と遮光フードも付属しない。また、電源オンから約3分で輝度・色度・階調特性を安定させる機能にも未対応だ。その代わり、新たな写真プリント色合わせツール「Quick Color Match」に対応、付属している。

そのほか主な仕様も上記「ColorEdge CG2420」に準ずるが、輝度が350cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度(中間階調域)が15msとなる。色域はAdobeRGBを99%カバーだが、DCI-P3規格のカバー率は想定されていない。