日立アプライアンスは5月16日、食材の重さと温度を計測する「Wスキャン」機能を搭載した過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」の新モデル「MRO-SV3000」を発表した。発売は6月23日で、価格はオープン。市場推定価格は160,000円前後(税別)だ。カラーはメタリックレッドとパールホワイトの2色。

メタリックレッド

パールホワイト

MRO-SV3000は、オーブン底部の3カ所で食材の重さ(容器込み)を計測。さらに、8眼スキャナーが15段階にスイングし、オーブン内部を120分割して食材の温度をきめ細かくセンシングする。この、温度と重量で食材を計測する「Wスキャン」によって、一般的な単一計測タイプのオーブンレンジよりも、過加熱や加熱ムラを抑えられるのが特徴だ。冷凍した肉や魚、刺身などの解凍ムラが起きにくい。ごはん、おかずは、ラップの有無にかかわらず適温に温められる。

新機能として、食材にあわせた加熱制御を行い、イノシン酸やグルタミン酸などの「旨味」成分をより強く引き出す機能を搭載した。たとえば、鶏肉は低温加熱をするとイノシン酸を壊す酵素が活発になる。このため、鶏肉の加熱時は50℃までは素早く加熱し、その後グルタミン酸を増加させるという約80℃前後の温度でじっくり加熱するという。

オートメニューには124種類の「和食オートメニュー」が追加された。新メニューには、きりたんぽ、深川めし、治部煮といった日本各地の郷土料理なども含まれている。もちろん、ノンフライや過熱水蒸気など、食材の余分な脂を落とす「ヘルシー」調理も健在。また、庫内の左右側面は、オーブンレンジには珍しい白色を採用し、2灯の庫内LEDを使用した庫内が見やすい「明るい庫内」機能も引き続き採用している。

庫内容量は33L、外形寸法はW500×D449×H390mm。オーブン温度は100~250℃(5分のみ300℃)まで。

また、オートメニュー数が少なく、グリル皿を付属しないモデル「MRO-SV2000」も同時に発売予定だ。推定市場価格は130,000円前後(税別)の見込み。さらに、庫内温度が100~250℃(5分のみ250℃)で「明るい庫内」機能を搭載しない「MRO-SV1000」も7月21日に発売する。こちらの推定市場価格は95,000円前後(税別)だ。