綾瀬はるか主演で英ベストセラー『わたしを離さないで』世界初ドラマ化

女優の綾瀬はるか主演、三浦春馬、水川あさみ出演で、英国の作家カズオ・イシグロによるベストセラー小説『わたしを離さないで』が世界で初めてドラマ化されることが18日、わかった。TBS系列で来年1月より毎週金曜(22:00~22:54)に放送される。

左から三浦春馬、綾瀬はるか、水川あさみ

世界的に権威のある文学賞、ブッカー賞受賞のベストセラー作家カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』は、2005年の発表直後から話題になり、英国で100万部を超えるなど、英語圏で大ベストセラーとなった作品。原作では、イギリスが舞台となっているが、ドラマでは舞台を日本に置き換えて描く。

ドラマは、世間から隔離された施設・陽光学苑で良質な教育を与えられ育てられ、"普通の子供"であったはずの恭子、友彦、美和が、生まれながらに使命を与えられた"特別な子供"であると教えられる衝撃のストーリー。運命を知った3人は、人を愛することで生きる希望を得ようとし、生きる意味を模索していく。そして、生きること、愛することに真摯に向き合う3人の葛藤を通じて、どんな状況でも命は輝くことができるということを伝えていく。

主演は、TBS連続ドラマ単独初主演となる綾瀬はるか。人望も厚く優しく素直な少女だったが、大人になりつかれをあきらめに満ちている保科恭子を演じる。恭子と共に不器用に希望を追い求める土井友彦役には、三浦春馬。恭子や友彦と一緒に陽光学苑で過ごし、彼らを翻弄する酒井美和役は水川あさみが演じる。

綾瀬は「静かに穏やかに心に問いかけてくるのですが、受ける衝撃はとても強くて、それは物語の中で運命に翻弄されていく人たちの思いが響いてくるんだなと思いました」と物語の感想を述べ、三浦春馬は「原作を読み終えたとき、"生きることは常に欲求だ"と伝えられた気がしました。そしてその欲求は、残酷で生々しく、とても美しいことだと僕は感じました。この作品を通じ、自分自身、ささいな事にも疑問を持ち、喜びを見つけ、今一度生きることについて学びたい」とコメント。水川は「このドラマは、今この時代に当てはまる普遍的なストーリーだと思います。きれいごとではなく命の尊さや、未来のために今日を生きる意味、大切なテーマが詰まった、しっかりと皆さんの心に届くドラマにしたい」と意気込んでいる。

原作者のカズオ・イシグロは、日本で連続ドラマになることについて「この物語が私の生まれた国で、新しくより広い範囲の視聴者に楽しんでいただけるということで深い満足感を覚えます」とコメント。「原作の背景は現代イギリスの悲観的な別世界を想定していますが、この物語を書いているときに私の作品の中でも最も日本的な話だとよく感じていました」と明かし、「イギリスで育った時に吸収した日本の映画や書籍の影響を多く受けていると思います」とも言い、「妙にゆがんだ日本的な背景を持って演じられることになったことに、私がどれだけ夢中になり興奮しているかがおわかりいただけるかと思います」と感激している。

そのほか、学苑の子供たちの現実を知るに従って悩みを深めていく教師・堀江龍子役に伊藤歩、しばしば学苑を訪問する正体不明のマダム役に真飛聖、学苑の理念実現のため熱心に子供たちを指導する教師・山崎次郎役に甲本雅裕、陽光学苑の校長・神川恵美子役に麻生祐未が決定。脚本は、『天皇の料理番』(TBS)、『JIN-仁-』(TBS)、『ごちそうさん』(NHK)などの森下佳子が担当する。

原作者のカズオ・イシグロ

(c)Hiroshi Hayakawa

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