日清オイリオグループが運営する「中鎖脂肪酸 認知症リスク対策PJ」はこのほど、「認知症予防に関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月21~22日の期間にインターネット上で行われ、40~69歳の男女1,200名から回答を得た。

はじめに、認知症予防に役立つ情報に関心があるか尋ねたところ、58.1%の人が「関心がある」と回答した。年代別でみると40代でも50.8%の人が関心を持っていることがわかり、同社は「40代においても『認知症予防に役立つ情報』を求めていることが今回の調査で明らかになりました」としている。

58.1%の人が「関心がある」と回答

次に、認知症予防について特にどのような情報が欲しいか調査した。結果は、「認知症予防に有効だと思われる生活習慣」が74.0%でトップとなり、次いで「認知症予防に有効だと思われる食材や食生活」(59.2%)、「認知症予防に有効だと思われる運動方法」(54.2%)が続いた。

「認知症予防に有効だと思われる生活習慣」がトップにランクイン

最後に、全回答者のうち、実際に認知症予防に取り組んでいる、またはこれから取り組みたいと考えている人(460人)を対象に、具体的に取り組んでいる(取り組む予定の)認知症予防について聞いた。1位には「ごまや野菜など、認知症予防によいとされている食材を積極的にとる」(59.3%)という食生活に関しての回答がランクイン。2位が「ジョギングなどの有酸素運動」(47.4%)、3位が「筋力トレーニング」(46.7%)となっていて、運動に関する予防策が続く結果となった。

「ごまや野菜など、認知症予防によいとされている食材を積極的にとる」という回答が最も多かった

同社は、九州大学の研究グループが福岡県久山町で実施した研究を引き合いに出し、 「糖代謝とアルツハイマー病の関係を調査した結果、血糖値が高い人ほどアルツハイマー病のリスクが高いことが報告されました」と指摘。その上で、「高血糖や高インスリン血症になりやすい食生活は、糖尿病だけでなく認知症のリスクを高めることが指摘されています」とコメントしている。