Intelは2日、「Broadwell」(開発コード名)をベースとした、企業クライアントPC向けプラットフォーム第5世代Intel Core vProを発表した。
vProは企業クライアントPC向けに、運用管理のしやすさや高いセキュリティ機能を提供するプラットフォーム。第5世代では、14nmプロセスにシュリンクしたBroadwellを採用することで、4年前のPCと比較してバッテリ駆動時間が最大2倍に向上し、さらに軽量薄型の2in1デバイスやクラムシェル型ノートPC、小型PCなどさまざまなフォームファクタで製品を提供できるようになったという。
また、ワイヤレス・ディスプレイや、ワイヤレス・ドッキングといった無線機能をが強化。ワイヤレスディスプレイでは、ビジネス向けの「Intel Pro WiDi」技術を新たに搭載する。「Intel Pro WiDi」はデュアルバンドでの接続で、ネットワークが混雑した際の不安定さなどに対応するほか、プロジェクタへの誤接続を防いだり、プロジェクタに映したいPCを会議の主催者が指定できるといった管理者向けのコントロール機能を提供する。
一方、ワイヤレス・ドッキングでは、「WiGig」(IEEE802.11ad)を利用して周辺機器との接続を行う。すでに日本ヒューレット・パッカードが、「WiGig」対応のノートPCとドッキングステーションを発表済みだが、ユーザーが対応のノートPCを持って近づくと、自動的に周辺機器との接続が行われる。
従来のドッキングステーションでは、PCメーカー間やあるいは同一メーカーでも世代の違いにより、仕様が異なることで管理が複雑で、企業のIT管理者に負担がかかっていた。インテル ワイヤレス・ドッキングでは、企業が支給するPCが複数メーカーにわたっても、ドッキングステーションを共有できることに加えて、PCを新しく買い換えた場合も使うことができるという。