Q.現在の会社で入社前に会った人と、入社後の周囲の人にギャップはありましたか?

感じのいい人事の人の言葉を信じて、優良企業だと思い込んで入社。実は倒産寸前だし、働いている人たちはみんな社畜化していた……そんなギャップを感じた経験はないだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、入社前と入社後とで大きなギャップを感じたことはないか尋ねた。

Q.現在の会社で入社前に会った人(面接時など)と、入社後の周囲の人にギャップはありましたか?

はい 12.3%
いいえ 87.7%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どのようなギャップがあったのか教えてください

■残念な面接官
・「面接官の時はニコニコしていたが、社に入ったら厳しい人として有名だった」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「優しそうな人だったのにめっちゃ嫌味なネチネチ系だった」(24歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「面接のときは外の顔ですごくいい人だったけれど、社内では暴君で嫌われ者だった」(28歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「面接時真面目そうだった上司が、実は酒好きで癖も悪かった」(43歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「さわやかだったのに、小汚くなっていた」(31歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「入社したら辞めていた」(29歳女性/商社・卸/営業職)

■デキる感じだったけど
・「それなりのレベルで仕事が出来ると思っていたら案外いい加減レベルだった」(58歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「社長はもっと仕事熱心な人だと思っていたのに、むしろ全然仕事ができない人だった」(27歳女性/印刷・紙パルプ/秘書・アシスタント職)
・「面接してくれた人が貫録のある出来そうなオジサンという感じだったが、入ってみたらサザエさんの波平さんのような融通の利かない昔の日本のお父さんみたいな感じで、特に仕事ができるわけではなかった」(30歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)

■部署間格差を痛感
・「人事の人の愛社精神が、一般社員には全然なかった」(26歳女性/食品・飲料/営業職)
・「人事と営業店にいる人の人間性が違いすぎた」(25歳女性/金融・証券/営業職)
・「部署によってかなり違いがあった」(42歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)

■ダマされた……?!
・「よくあることかもしれないが、面接は会社の数少ないきれいな部分だけみせて、入ってからは面接時とはかけ離れた状態だった」(24歳男性/商社・卸/営業職)
・「入社前はとても安定した企業というイメージを与えられたが、入社すぐにいつ倒産してもおかしくない状況だった」(48歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「信頼しとる、といって採用されたのに入社後はものすごい制約がきびしくて何一つ信用されていないこと」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「みんな疲れはてている」(31歳女性/建設・土木/事務系専門職)

■いい意味での裏切り
・「面接ではむっつりしていてすごくこわそうだったおじさんが、めちゃくちゃおちゃめでいつもニコニコしていたこと」(37歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「圧迫面接をしてきた怖かった上司がすっごくやさしかったとき」(30歳女性/通信/事務系専門職)
・「真面目だと思っていたらユーモアのある面白い人だった」(25歳男性/団体・公益法人・官公庁/その他)
・「面接のときは、かなり偉い人にあったので、とにかく怖かったです……入社後は、年も近い人が多いので、気さくに話せてほっとした気がします」(54歳男性/電機/技術職)

■そうだったのか!!
・「面接官だった人がもっと年上で管理職かと思ったら年齢も自分と近くて先輩だった」(30歳女性/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)
・「結構ざっくばらん」(54歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「陽気なおじちゃんだと思いきや、実はお偉いさんだった」(32歳女性/金融・証券/営業職)

■総評
面接などで入社前に会った人と、入社後とのギャップ体験をした人は12.3%だった。実際の人柄や会社の本当の実情を知って、悪いイメージに変わったという人、いいイメージに変わった人、どちらのパターンもあるようだ。

まずは、面接官が悪いイメージになってしまったというケースから。面接の時にはニコニコしていてすごく優しそうな人だったのに、入社したら「厳しい人だった」「暴君で嫌われ者だった」「ネチネチ嫌味だった」など、良い第一印象が消えてしまった、という回答がいくつかあった。また「さわやかだったのに小汚くなっていた」とか「入社したら辞めていた」など、出会いを楽しみにしていたのに……という残念なパターンもあったようだ。

仕事がすごくできそうな雰囲気だったのに、実際はものすごくいい加減だった、ということもあるようだ。また、面接時の人事の担当者と、入社後配属された部署の社員との温度差に戸惑ったという例もあった。入社前には会社の素晴らしいところやいいイメージばかり散々アピールされて、いざ入ってみたら実情は全然違っていた、ということも少なくないようだ。回答では「倒産寸前だった」「ものすごく制約が厳しかった」など、こんなはずじゃなかった! と嘆く人の姿も見られた。

反対に、悪い印象が好転した、という幸せな例もあるようだ。怖いと思っていた面接官が「いい人だった」「おちゃめで愛想のいい人だった」「ユーモアのある人だった」なんて、いい意味での裏切りは嬉しい。また、ただの「陽気なおじさん」だと思っていた人が実はお偉いさんだった、なんて、入社してからタネ明かしされたケースも寄せられた。おじさんの正体を知って、さぞかしビックリしたことだろう。

人も会社も第一印象だけでは分からない。入ってみたら意外に楽しかった……そんな会社との出会いを期待したいものだ。

調査時期: 2015年1月30日~2015年2月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート