5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』に対して、ハリウッドで活躍する鬼才ギレルモ・デル・トロ監督から熱いコメントが寄せられた。

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』より

2013年に公開されたSFロボットアクション映画『パシフィック・リム』の監督・脚本・製作総指揮を務めたギレルモ・デル・トロ監督は、「日本のアニメや特撮に多大なる影響を受けた」と公言しており、『パシフィック・リム』公開時に来日した際も日本の映像作品が描くテクノロジーについて称賛。ギレルモ監督が選ぶ好きなロボットベスト10の中には『パトレイバー』がランクインしており、『パシフィック・リム』の劇中で登場するイェーガー(人型ロボット)の"ストライカー・エウレカ"を製作する際には『パトレイバー』からインスピレーションを受けたと具体的に語るほど敬愛ぶりが伺える。

そんなギレルモ監督は、『パトレイバー 首都決戦』公開に対して「人間とテクノロジーの関係を、誰よりも深く壮大に描く、押井守は、私の偉大なるお手本です」とコメントを寄せている。

今回コメントを寄せてくれたギレルモ監督だけではなく、押井監督作品は世界中のクリエイターにさまざまな影響を与えている。例えば、『攻殻機動隊』(1995年)の実写化プランを発展させて『マトリックス』(1999年)を生み出したウォシャウスキー姉弟や、5月23日に公開される『チャッピー』でイングラムに似たロボットを登場させたニール・ブロムカンプ監督などが挙げられ、今回の実写版『パトレイバー』が今後のハリウッドにどの様な影響を与えていくかが期待される。

『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。

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