日本マイクロソフトは、7月1日付けで平野拓也氏を代表執行役社長にする。日本人の父とアメリカ人の母を持ち「平野拓也」という名前ながら、アメリカ人のような風貌をしている平野氏。自身もその“ギャップ”について「よく聞かれる」そうで「外見と名前が合いませんねとよく言われる」と半ば持ちネタのように話し、2日に行われた記者会見で会場を笑わせた。また、出身が北海道ということで、自身を「道産子」と表現している。

7月1日付けで日本マイクロソフト代表執行役社長に就任する平野拓也氏

平野氏は記者会見で、「外見と名前が合いませんね、とよく言われるが、父が日本人で母がアメリカ人で生まれは北海道の道産子」と自己紹介し会場の笑いを誘った。また、幼いころは父の教えで座禅なども組んでいたと話し、「ベースは日本人だと常に言い切っている」と挨拶した。

平野氏はこれまで、米ブリガムヤング大学を卒業後、Kanematsu USA、Arbor Software、ハイペリオンを経て2005年8月にマイクロソフトに入社。マイクロソフトでは、エンタープライズサービス担当の執行役、執行役常務、エンタープライズビジネスの執行役常務などを歴任した。

その後2011年7月から2014年6月までの間、米マイクロソフトの東ヨーロッパ地域のゼネラルマネージャー職に就き、現在まで日本マイクロソフト マーケティング&オペレーションズ担当の執行役専務に就任していた。

平野氏は社長就任について、「樋口(泰行・現 執行役社長)の社長就任後、法人、コンシューマー事業、社員の働きがい、オフィス移転、社名変更、クラウドの推進など数多くの変更を行ってきたが、皆様のお力添えのおかげで、我が社は大きく成長することができた。そうした後に社長を務めるというのは、非常に重責を感じているし、身が引き締まる思い」と、感想を口にした。

前任者である樋口氏は、「人格的にも能力的にも、熱意という意味でも、グローバルを経験しているという部分でも申し分のないリーダー」と平野氏に太鼓判を押した。

7月1日付けで日本マイクロソフト代表執行役会長に就任する樋口泰行氏

なお樋口氏は、平野氏の社長就任に伴い、7月1日付けで代表執行役会長となる。また、平野氏は、社長就任に先駆け7月1日までの約4カ月間、社長就任に先立ち代表執行役副社長に就任。樋口氏の補佐をしながら、来期に向けた予算作りや組織作りを行っていくという。

記者会見には樋口氏、平野氏のほか、マイクロソフト インターナショナル プレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏(中)も出席した