Q.仕事をしていて、異性に「大変そうだな」と思う点を教えてください

会社の飲み会で男性は芸をしなきゃいけない、女性はお酌をしなきゃいけない…謎の風習を前にして、互いに「大変だな」と思ったことはないだろうか。今回はマイナビニュース会員の男女300名に、仕事をしていて異性に「大変そうだな」と思うことを聞いて、男性137名の意見をまとめた。

男性が女性に「大変そう」と思うこと

■雑務が面倒そう
・「お茶くみなどの雑務: こまごましていてどうも苦手」(35歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「お茶汲みだけに使われているところ: 大変そうに思う」(52歳男性/その他/クリエイティブ職)
・「簡単な作業(コピーやファックスなど)を当たり前のようにやらされている: 自分の仕事を中断してまでやらされて可哀想だと思うから」(43歳男性/機械・精密機器/技術職)

■男性社会で
・「以前は昇進が遅かったこと、なかなか上まで昇進しないこと、今はだいぶなくなった気がしますが: 男社会だったのだと思う、今はだいぶ変わった」(54歳男性/電機/技術職)
・「責任のある仕事をまかせてもらえない: 育児や体調で」(53歳男性/電機/技術職)
・「人間関係: 男性が多いので、異性だとやりにくそうに感じるから」(30歳男性/情報・IT/技術職)
・「ちょっとしたミスでも『やっぱ女は……』みたいな言われ方をする: 女性の方が同じ仕事量でも出世が遅いように感じる」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「女性だからと軽く見てくる人がいる: 女性はあたりが柔らかいが、ある程度の威厳や威圧感が必要な際は不利」(29歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

■家庭との両立
・「仕事と家庭の両方をこなす事: 自分には仕事を終えて帰宅してから家事をこなすのは無理だと思うから」(56歳男性/その他/販売職・サービス系)
・「子育てとの両立: 女性の負担が多い」(43歳男性/電機/技術職)
・「妊娠・出産でキャリアが途切れること: 出世のスピードに差がついているから」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/営業職)
・「出産や結婚で、仕事をやめてしまう人がいるから: 両立していくのは、今の日本の社会では大変なんだなぁと思うから」(32歳男性/学校・教育関連/専門職)

■体調が悪い・体力がない
・「生理痛と戦いながら出勤しているのは大変なんだろうなと思う: 体験したことがないのでわからないけど、相当しんどいと聞くから」(32歳男性/小売店/事務系専門職)
・「生理痛や、産前産後の仕事: 迷惑をかけたり、迷惑をかけているという罪悪感があるから」(46歳男性/医療・福祉/専門職)
・「体力は少ないと思うので、同じ時間残業をしていると辛そうだと思う: 体力が違うから」(26歳男性/生保・損保/事務系専門職)
・「長時間労働だとね: 疲れが目に見えるので」(31歳男性/情報・IT/技術職)

■メイクや服装
・「衣装を毎日変えること: 毎日考えるのが大変そう」(63歳男性/不動産/経営・コンサルタント系)
・「あまり小汚い格好はできないので: 女性なので」(48歳男性/電機/技術職)
・「スカートは動きづらそう: スカートは動きづらそうだから」(37歳男性/建設・土木/事務系専門職)
・「化粧: 遅刻しそうな時」(37歳男性/自動車関連/技術職)
・「仕事に行くまでの準備: いろいろあるから」(23歳男性/自動車関連/専門職)

■ドロドロした女の世界
・「女同士の人間関係は謎だらけ: かなりじめっとしたいじめがありそう」(49歳男性/医療・福祉/専門職)
・「人間関係: 嫉妬や陰口をよく聞く」(43歳男性/建設・土木/営業職)
・「汚い上司のお酌をする: 汚いし臭そう」(31歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「嫌いであろう人にも愛想笑いを振りまいてるところ: すごいストレス溜まるんだろうなと思う」(42歳男性/自動車関連/技術職)
・「誰にも気を使っている: 気難しいひとがおおいから」(48歳男性/通信/事務系専門職)

■総評
男性が女性に「大変そうだな」と思っていること。簡単な仕事や雑務、お茶汲みなどを女性だからという理由でさせられる女性たちを見て感じていた。会社は男性社会のことが多く、その中でなかなか大きな仕事を任されなかったり、昇進できないというのも、同情する声が目立った。

家事や育児など家族のケアをしながら仕事をしている既婚女性を見て、「大変そうだな」と感じる男性もいた。「自分は両立できない」という素直な声もあり、また出産などでキャリアが途切れると「遅れをとり戻すのが大変そう」「出世が遅くなって可哀相」と見ている男性もいた。目立ったのは「体調が悪くて大変そう」という意見。生理痛など、分からない世界だけにそのつらさを想像してしまうようだ。また、メイクや服装など、女性は身支度に気を遣う部分が多く「面倒そう」という声もあった。

興味深かったのは、男性はドロドロしていそうな女性社会の派閥争いを、女性はネチネチした男性社会のつき合いを「大変そう」と答えていたこと。互いに知らない世界を想像して「男で良かった」「女で良かった」と安堵しているようだ。実際には、男性は休日でも上司に付き合ったり、嫌な取引先とも飲んだりしなければいけないし、女性は女同士の陰口やいじめがあったり、気難しい男性にも気を遣わなければならず、どっちもどっちな気もする。どちらにも大変なことはあり、互いに負担を軽減するためにはどうしたらいいのか、ぜひ考えてみてほしい。

調査時期: 2015年1月15日~2015年1月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート