ファイザーはこのほど、「健康寿命と予防に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は11月7日~8日、「健康状態が良い」と回答した全国の65歳から70歳の男女600人(各年齢の男女それぞれ50名ずつ)を対象に、インターネットで実施したもの。

「健康寿命という言葉をご存じですか」

「健康寿命」とは、一般に、ある健康状態で生活することが期待される平均期間またはその指標の総称を指し、その指標として「日常生活に制限のない期間の平均」「自分が健康であると自覚している期間の平均」「日常生活動作が自立している期間の平均」がある。10月1日付けの厚生労働省の発表によると、平均健康寿命(男性71.19歳、女性74.21歳)と平均寿命(男性80.21歳、女性86.61歳)では大きな差があることがわかった。

「健康寿命」という言葉の認知度について聞いたところ、男女合わせて約85.0%の人が認知している一方で、約44.0%の人がその意味を知らないことがわかった。

「日本人の男女の健康寿命の平均はおよそ何歳だと思いますか」(全体)

「日本人の男女の健康寿命の平均はおよそ何歳だと思いますか」(男女別)

「日本人の男女の健康寿命の平均はおよそ何歳だと思うか」を聞いたところ、男性の平均健康寿命は74歳と認識されており、実際の健康寿命との差は3歳だった。女性は79歳と認識されており、実際より5歳長く考えられていることがわかった。さらに女性は6割の人が5歳以上高く認識しており、5人に1人が10歳以上長い年齢を回答していた。

「あなたが『健康である』と認識する指標はなんですか」

「健康である」と認識する指標について聞いたところ、「おいしく食事が食べられる」(45.3%)と回答した人が最も多かった。2位以降は「仕事や趣味を続けることができる」(32.3%)「1人で家事ができる」(28.8%)「自分で家計管理ができる」(27.8%)という回答が続いた。

「健康寿命を損なう可能性のある病気のなかで、あなたが気になるものはどれですか」

健康寿命を損なう病気のなかで気になるものを聞いたところ、「がん」(52.8%)という回答が最多だった。次いで「認知症」(51.3%)「脳血管障害」(40.5%)があがった。日本人の死因の第3位であり、免疫力が低下した高齢者がわずらうと日常生活動作の低下につながる「肺炎」を気にする人は8.0%にとどまった。

「『健康な生活』を損なわないために気をつけていることはなんですか」

健康な生活を損なわないために気をつけていることを聞いたところ、「食生活に気を配る」(73.2%)「適度な運動をする」(65.8%)「ストレスをためない」(36.7%)が上位にあがった。一方で「病気を予防するワクチンを打つ」という回答は、わずか3.0%にとどまった。