横浜名物のシウマイを入れた駅弁「シウマイ弁当」を製造、販売していることで有名な崎陽軒では、ユニークな商品を扱っている。それは、中から普通サイズのシウマイがゴロゴロ出てくるというジャンボシウマイ! 一体どんなものなのか、崎陽軒に問い合わせてみた。

ジャンボシウマイを扱うのは、横浜駅から徒歩約1分の場所にある、崎陽軒本店。ここでは、ウェディングプランを用意しているが、知る人ぞ知るのが、「ケーキ入刀」ならぬ「ジャンボシウマイ入刀」のオプション演出だ。

崎陽軒広報担当者曰く、「最近はあまりシークレットになっていないのですが(笑)、ジャンボシウマイは、切り分けると中から小さなシウマイが出てくるという商品です。ウェディング以外にも還暦のお祝いや宴席で利用でき、お客様から喜ばれているんですよ」とのこと。

ジャンボシウマイは、中サイズ・大サイズ・特大サイズで展開している。シウマイを50個まで入れられる中サイズの価格は1万円(税別)。別途、中のシウマイ1個につき140円(税別)、サービス料10%がかかる。そして、特大サイズは200個まで入れることが可能で、200個入れた場合は縦30cm、横30cmの大きさに! 重さは約12kgに及ぶという。

同社広報は、「ウェディングケーキですと、参列者1人につき1,000円が相場のようなので、見た目のインパクトに反して、シウマイの方が安価だったりします。崎陽軒のウェディングを利用する9割ぐらいの方にジャンボシウマイをオーダーしていただいており、作るのは年間100個ぐらいです。会場に登場すると『おぉ~!』という歓声が上がったりします」と、その人気ぶりについて教えてくれた。

ちなみにジャンボシウマイのサービスは、2004年から開始した。スタートの経緯は、ユーザーより「結婚式の2次会で、崎陽軒らしい演出ができないか」と相談されたことから。

中国の結婚式の風習では、子孫繁栄の意味を込めて大きな桃饅頭の中から小さな桃饅頭を出し、列席者に振る舞うという演出があるそうだが、同社もそれに倣い、ジャンボシウマイの中から小さなシウマイが出てくるこのサービスを始めたのだという。

崎陽軒本店のウェディングプランは、シンプルなプランで30名71万円から用意。ゲストと一緒に、中華やイタリアン、洋風料理を折衷したこだわりの料理と、迫力満点のジャンボシウマイを楽しんでほしい。