ソニーは9月10日、デジタルカメラ「レンズスタイルカメラ QX」シリーズとしてレンズ交換式モデル「ILCE-QX1」を発表した。パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属する「パワーズームレンズキット」が用意され、いずれも発売は10月10日となっている。価格はオープンで、推定市場価格はボディのみが36,000円前後、パワーズームレンズキットが51,000円前後だ(いずれも税別)。

「ILCE-QX1」

「レンズスタイルカメラ」は、液晶モニターなどを省き、アタッチメントでスマートフォンに装着できるようにしたカメラ。ドイツで開催されていた「IFA 2014」のプレスカンファレンスにおいて海外での発売はすでに発表されていたが、このたび、日本での発売が正式に発表された形だ。なお、従来モデル「DSC-QX10」および「DSC-QX100」は「サイバーショット(Cyber-shot)」シリーズとしてリリースされていたが、今回のモデルから「レンズスタイルカメラ」とブランド名が刷新された。

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内蔵フラッシュも搭載

ILCE-QX1はソニーEマウントを採用するモデルで、通常のレンズ交換式カメラ「α」シリーズと同様に、Eマウントレンズを装着したり、交換したりすることができる。撮像素子にはAPS-CサイズのExmor CMOSセンサーを採用し、解像感の高い写真を撮影できる。画像処理エンジンは「α6000」「α5100」など現行モデルの「α」シリーズと同様に、「BIONZ X」を搭載。高感度撮影時のノイズ低減などを実現している。

そのほか、画質劣化を抑えたデジタルズームを行える全画素超解像ズームやロックオンAFなどのカメラとしての使い勝手そのものを高める機能や、タッチシャッター、片手での操作に適した新ユーザーインタフェース、撮影地点の位置情報を画像に付加できるGPS機能などを備える。

なお、スマートフォン側の操作で撮影するには専用アプリ「PlayMemories Mobile」が必要となる。スマートフォンとの接続にはWi-Fi(無線LAN)を使用し、対応スマートフォンとであればNFC部にかざすだけで接続設定が可能だ。

上部

側面

主な仕様は、撮像素子が有効約2,040万画素のAPS-Cサイズ(23.2×15.4mm)Exmor APS HD CMOSセンサーで、対応感度がISO100~ISO16000、シャッター速度が1/4,000~30秒となっている。記録メディアはメモリースティック マイクロ(Mark2含む)、microSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能で、記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がMP4、動画の記録画素数が1,920×1,080ドット/30pだ。付属バッテリーの撮影可能枚数は約440枚。

サイズはW74×D52.5×H69.5mm、重量は本体のみで約158g、バッテリーとメモリースティック マイクロを含む状態で約216g。

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