ソニーは8月19日、Eマウントのレンズ交換式デジタルカメラ「α5100」を発表した。発売は9月5日で、価格はオープンとなっている。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属する「パワーズームレンズキット」、それに加えて「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」の計2本が付属する「ダブルズームレンズキット」の3種類がラインナップされる。推定市場価格は本体のみが55,000円前後、ズームレンズキットが70,000円前後、ダブルズームレンズキットが90,000円前後(いずれも税別)。

ボディカラーはホワイト、ブラック、ブラウンの3色が用意される。ボディのみのパッケージはブラックカラーのみ

ミラーレス一眼タイプの「α」シリーズでエントリークラスに位置付けられ、実質的に2013年8月発表の「NEX-5T」の後継となるモデル。本製品の投入により「NEX」シリーズは終息し、「α7」発表時に説明のあった通り、ソニーのレンズ交換式カメラは「α」シリーズにブランド名が統一されることになる。

α5100では、同じくエントリークラスに位置付けられる「α5000」(2014年1月発表)のボディが流用されつつも、ミドルクラスの「α6000」(2014年2月発表)並みの性能が実現されている。具体的には、像面位相差AFとコントラストAFの併用による「ファストハイブリッドAF」でα6000同等の0.07秒という高速AFが可能となった(α6000は最速で0.06秒)。さらに、α6000同様に像面位相差エリアが179点となっており、画面のほぼ全域をカバー。多様な構図で快適なAFを実現する。

画質面では、撮像素子にα6000と同様の有効約2,430万画素"Exmor" APS HD CMOSセンサーを採用。"Exmor" APS HD CMOSセンサーは、隣接画素間のギャップをなくすオンチップレンズ構造の採用と、オンチップレンズの位置を光の入射角に合わせて最適化したことで、集光効率が高くなっている。画像処理エンジンは「α7」シリーズと同じ「BIONZ X」を搭載。最大でISO25600に対応し、低ノイズ化も実現されている。

そのほか、上方に約180度、下方に約50度チルト可能な液晶モニターや、Wi-Fi(無線LAN)接続機能を搭載。液晶モニターはタッチパネルとなっており、画面をタッチしてシャッターを切る「タッチシャッター」やタッチした被写体にAF追尾する「タッチフォーカス」に対応。ただし、各種メニュー操作などはタッチパネルでは行えない。Wi-Fi対応により、撮影した写真をスマートフォンなどへワイヤレスで転送できるほか、「PlayMemories Camera Apps」でアプリを購入しての機能追加も可能だ。なお、NFC(近距離無線通信)機能により、対応スマートフォンをかざすだけでWi-Fiの接続設定を行える。

タッチシャッターに対応

NFC機能を搭載する

主な仕様は次の通り。撮像素子は有効約2,430万画素・APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)の"Exmor" APS HD CMOSセンサーで、マウントはソニーEマウント、対応感度はISO100~ISO25600、シャッター速度が1/4,000~30秒、連写速度は6コマ/秒(「Hi」モード時)となっている。

背面モニターは3型ワイド・約92.1万ドットの液晶方式、利用可能な記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカード。動画の記録形式はXAVC S、AVCHDおよびMP4、動画の最大記録画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)/60pだ。付属バッテリーでの撮影可能枚数は約400枚(CIPA準拠、液晶モニター使用時)。本体サイズはW109.6×D35.7×H62.8mm、重量は本体のみで約224g、バッテリーとメモリースティック PRO デュオを含む状態で約283gとなっている。

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