エプソンは2日、ビジネス向けのA4インクジェット複合機として、「PX-M650F」と「PX-M650A」の2モデルを発表した。9月18日より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は「PX-M650F」が20,000円台前半、「PX-M650A」が1万円台後半。
PX-M650F
「PX-M650F」は、プリント / コピー / スキャナ / ファックス機能を内蔵するA4複合機。狭い場所にも設置できるコンパクトな本体で、ケーブル接続部が出っ張らないよう背面にくぼみを設けた。
プリントヘッドに新開発の「PrecisionCore」を搭載し、印刷速度がカラー約7.3ipm / モノクロ約13ipmに高速化。全色顔料インクを採用し、印刷後にマーカーペンでマーキングしてもインクがにじまない。普通紙への600dpi印刷や、自動両面印刷にも対応する。
操作用に2.7インチのタッチパネル対応カラー液晶を搭載。ファックス機能も充実しており、内容をプレビューしてから送信する「見てからファックス送信」、受信したファックスを画面で確認してから印刷できる「見てからファックス印刷」などを利用できる。ファックスと電話の自動切り替えにも対応。
有線LAN/無線LANを標準で備え、「Wi-Fi Direct」機能ではスマートフォンやタブレットを直接ワイヤレス接続して印刷できる。複合機本体にメールを送信してデータを印刷できる「メールプリント」や、スマートフォン用の無料印刷アプリ「Epson iPrint」も提供。「Wi-Fi Direct」とWi-Fiの同時接続も可能となった。
主な仕様は、印刷方式がPrecisionCoreインクジェット方式、解像度が4,800×1,200dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。ファーストコピータイムはカラー32秒 / モノクロ15秒。ファーストプリントタイムはカラー約15秒 / モノクロ約15秒。標準用紙カセットには最大150枚の用紙をセットでき、ADFには30枚までの原稿をセットできる。
スキャン機能は、読み取り解像度が最大9,600dpi、読み取りサイズが最大216×297mm。インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW425×D559×H230mm(使用時)、重量は約6.8kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.6.8以降。
PX-M650A
「PX-M650A」は、「PX-M650F」からファックス機能を省略したモデル。仕様はほぼ共通で、相違点は操作用液晶パネルが2.2インチのモノクロ液晶になったこと。重量は約6.7kg。