日本マイクロソフトは28日、8月に提供した月例Windows更新プログラムで発生した問題を解決する、新しい更新プログラム「2993651」を公開した。自動更新機能を通じて順次配布される。

同社は毎月13日前後に月例のWindows更新プログラムを提供しているが、8月に提供された更新プログラムを適用した場合、PCが異常終了したり、起動しないトラブルが相次いだ。

マイクロソフトはこれを受け、不具合を起こす恐れのある4つの更新プログラム「KB2982791」「KB2970228」「KB2975719」「KB2975331」の配信を停止。合わせてすでに該当の更新プログラムをインストールした場合、問題がなくとも予防措置としてアンインストールすることを推奨していた。

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新たに配信されたセキュリティ更新プログラム「KB2993651」は、Windows UpdateやMicrosoft Update、自動更新、Windows Intuneを通じて配布。カーネルモードドライバの脆弱性で特権昇格が起こりうる問題に対処するものだ。

「KB2993651」は、古い更新プログラム「KB2982791」を上書きするもので、8月の更新プログラムをインストール後、古いプログラムをアンインストールしていない場合でも、今回の「KB2993651」をインストールする必要がある。また、新しい更新プログラムのインストール後、再起動が完了するまでの間に、PCに不具合が生じる恐れもあるため、古い更新プログラムの事前アンインストールを引き続き推奨している。

新しい更新プログラム「KB2993651」が配布されている