日本オーディオ協会は12日、ハイレゾリューション・オーディオ(ハイレゾ)の定義を発表した。また、ハイレゾの推奨ロゴとして、ソニーから譲渡を受けたものを使用していくことを決定した。
今回発表されたハイレゾの定義は、3月に電子情報技術産業協会(JEITA)が設定した内容をベースに、日本オーディオ協会から「付帯項目」を加えたものとなっている。JEITAではハイレゾの呼称を用いる場合、CDスペックの「サンプリングレート44.1kHz・ビットレート16bit」を超えることが望ましいとしている。
■ハイレゾの定義における"デジタル系"の付帯項目
- 録音フォーマット : FLAC or WAVファイル 96kHz/24bit以上
- 入出力インタフェース : 96kHz/24bit以上
- ファイル再生 : FLAC or WAVファイル 96kHz/24bit以上
- 信号処理 : FLAC or WAVファイル 96kHz/24bit以上
- デジタル・アナログ変換 : FLAC or WAVファイル 96kHz/24bit以上
日本オーディオ協会の付帯項目の内容は上記5点のほか、「生産若しくは販売責任において聴感評価が確実に行われていること」が含まれる。また、"アナログ系"の付帯項目もあり、録音マイクの録音マイクの高域周波数性能および、アンプの高域再生性能、スピーカー・ヘッドホンの高域再生性能が40kHz以上と定めている。
日本オーディオ協会が推奨するハイレゾの推奨ロゴは、同会がソニーから商標権譲渡を受けたもの。会員企業は、今回発表された「定義」を満たす製品に、このロゴを無償で使用できる。