経団連は29日、大手企業の2014年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結状況(第1回集計、加重平均)を発表した。それによると、回答のあった74社の平均妥結額は前年比8.8%増の88万9,046円となり、2年連続で増加した。伸び率は現行方式では1990年(8.36%)を上回り過去最高となった。

業種別に見ると、15業種中11業種で前年より増加。中でも自動車は前年比16.7%増の108万6,032円と、2008年以来、6年ぶりに100万円を超えた。このほか、非鉄・金属は同5.67%増の71万4,069円、繊維は同7.92%増の76万4,931円、紙・パルプは同2.19%増の63万6,557円、ゴムは同5.0%増の81万5,089円、セメントは同4.15%増の70万9,981円、電機は同6.59%増の81万4,526円、造船は同0.86%増の82万3,085円、化学(硫安含む)は同4.09%減の78万9,871円となった。

製造業の平均は前年比11.45%増の93万5,288円。一方、非製造業の平均は同0.62%減の74万2,408円となった。

調査対象は、原則として東証1部上場、従業員500人以上の主要20業種240社。