NECパーソナルコンピュータは24日、同社の23型液晶一体型デスクトップPC「VALUESTAR N」の2014年夏モデルを発表した。春モデルとの大きな違いは搭載するYAMAHAサウンドシステムの強化。また、OSおよびMicrosoft Officeもバージョンアップした。
価格はオープン。店頭予想価格(税別)は、上位の「VALUESTAR N VN970/SSB」が239,800円前後、下位の「VALUESTAR N VN770/SS」が209,800円前後。発売時期は2014年5月中旬から下旬。
「VALUESTAR N」はフレーム下部にスタンドを設け、チルト・スイベルが可能なフォトフレーム型PC。磁性流体採用のFR-Port式YAMAHAスピーカーを採用するなど音響面に注力しており、夏モデルでは新たにヤマハと共同開発した独自の音場補正技術「AudioEngine」を搭載した。
「AudioEngine」は、コンサートホールや映画館などの「音場」を再現するヤマハのDSP技術をソフトウェア化した補正技術。「Music」「TV」「Cinema」「Live」「Sports」の5種類の音響効果をプリセット(出荷時はMusic設定)し、コンテンツに応じてより自然なサウンドの再生を図った。音響実測データに基づいた音場拡大や音量差補正にも対応する。なお、「AudioEngine」はYAMAHAスピーカー搭載機種に搭載されているが、各きょう体のスピーカー特性に合わせチューンナップされている。
ほか、夏モデルではOSをWindows 8.1 Update 64bitに、Microsoft OfficeがSP1にアップデート。またSDHC/SDXC対応SDカードスロットが、高速シリアルバスインタフェース「UHS-II」に対応した。
VALUESTAR N VN970/SSB
同社製デスクトップPCの最上位モデルで、5基の3波対応TVチューナー約2秒でTVが起動する「ぱっと観テレビ」、4番組を同時視聴できる「マルチスクリーン」機能、タッチパネルなどを引き続き備える。上述の通り、磁性流体採用のFR-Port式YAMAHAスピーカーを搭載しており、上記の音場補正技術「AudioEngine」を新搭載した。
ほか、本機のみTV番組録画機能「おまかせタフ録り」で、ユーザーが録画・視聴した番組のEPG情報を単語レベルで解析し、興味度を100点満点で算出。一定の点数以上の番組を自動録画する機能強化がなされている。学習に要する視聴録画番組数は20~30程度。
主な仕様は、CPUがIntel Core i7-4700MQ(2.40GHz)、チップセットがMobile Intel HM86 Express、メモリがPC3L-12800 8GB(8GB×1)、グラフィックスがIntel HD Graphics 4600(CPU内蔵)、ディスプレイが23型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、IPS)、ストレージが3TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ。
主なインタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、USB 3.0×4、USB 2.0×2(うち1基はパワーオフ充電機能付き)、HDMI入力×1、SDカードスロット(SDHC/SDXC対応)、約92万画素Webカメラなど。
本体サイズはW563×D280×H480mm(最小傾斜時)、重量は約15.5kg。タッチ操作が可能な「タッチパッドリモコン」やMicrosoft Office Home and Business 2013(SP1)も付属する。カラーはファインブラックのみ。
VALUESTAR N VN770/SS
下位の「VALUESTAR N VN770/SS」は、上位のVN970/SSとほぼ同等の性能だが、タッチパネルが省かれ、TVチューナー数は2基となる。本体サイズはW563×D280×H480mm(最小傾斜時)と同等で、重量は約14kg。カラーはファインブラック、クランベリーレッド、ファインホワイトの3色。