キヤノンは2月12日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot G1 X MarkII」を発表した。発売は3月中旬を予定しており、価格はオープン。「キヤノンオンラインショップ」での直販価格は85,800円(税別)となっている。

1.5型CMOSセンサー搭載の「PowerShot」シリーズハイエンドモデル「PowerShot G1 X MarkII」

関連記事
キヤノン、一眼カメラ並みの描写力を誇る1.5型CMOS搭載「PowerShot G1 X」(2012年2月7日)

2012年2月に発表された「PowerShot G1 X」後継モデルで、G1 X同様、レンズ一体型としては大きな1.5型(18.7×14mm)CMOSセンサーを搭載するコンパクトデジカメ。

1.5型CMOSセンサーを搭載する

新モデルでは、新開発のレンズを採用。大型CMOSセンサー搭載機で犠牲になりがちな最短撮影距離(接写性能)が従来のG1 Xの20cmから5cmへと向上したほか、ズームレンズでは暗くなりがちなところ広角側で開放F2.0(従来はF2.8)を実現した。また、広角側の焦点距離を従来モデルの28mm(35mmフィルム換算時)から24mm(同)とすることで、光学ズーム倍率を従来モデルの4倍から5倍へと向上させている。

画像処理エンジンは、動画撮影に強い「DIGIC 6」を搭載。手ブレ対策は3.5段分(CIPA準拠、テレ端)の補正効果を有する光学式手ブレ補正と、撮影状況に応じて最適な手ブレ補正を適用する「マルチシーンIS」を備える。

新開発のレンズを搭載。レンズ構成は11群14枚

そのほか、夜の天体撮影に便利な「星空」モードや、印象的なポートレート撮影を可能にする「背景ぼかし」機能、シャッターを押す数秒前からの動画を静止画と同時記録する「プラスムービーオート」を搭載。撮影画像をスマートフォンやタブレット端末に転送したりスマートフォンからリモート撮影したりできるWi-Fi(無線LAN)接続機能も備える。

主な仕様は、撮像素子が有効画素数が有効約1,310万画素・1.5型(18.7×14mm)のCMOSセンサーで、レンズが焦点距離24~120mm(35mmフィルム換算時)の光学5倍ズーム、開放F値がF2.0~F3.9、対応感度がISO100~ISO12800となっている。

背面のモニターは約104万ドット・3型の液晶(タッチパネル、上180度・下45度のチルト方式)で、動画の記録形式がMP4(MPEG-4 AVC/H.264)、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードとなっている。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約240枚(液晶モニター使用時)。

サイズはW116.3×D66.2×H74mm、重量は本体のみで約516g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約553g。

フォトギャラリー
(クリックで拡大とスライドショー)