JVCケンウッドは1月28日、コンパクトコンポーネントシステム「EX-N70」「EX-N50」を発表した。発売は2月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は、EX-N70が120,000円前後、EX-N50が100,000円前後。

「EX-N70

「EX-N50」

EX-N70とEX-N50は、CDチューナーアンプのセンターユニットに、ウッドコーンスピーカーシステムを組み合わせたコンパクトコンポ。センター部分は2製品とも共通だ。

センターユニットには、ノイズレベルや歪率を抑えたデジタルアンプ「NEW DEUS」を搭載。実用最大出力は50W×2だ。高音質化技術「NEW K2テクノロジー」が採用されており、非可逆圧縮された音源だけでなく、非圧縮音源やハイレゾ音源に対してもビット拡張・帯域拡張・波形補正処理を行う。EX-N70とEX-N50のセンターユニットでは、音源のフォーマットに合わせて自動的に最適な処理が行われる。

入力インタフェースは、光/同軸デジタル音声×各1、USB×2(前後各1)、アナログ音声×2で、出力端子はアナログ音声×1、サブウーファー出力×1、ヘッドホン出力×1。そのほかに、ネットワーク端子×1を装備する。

ネットワークはDLNA 1.5に準拠しており、サーバーやNAS(ネットワークHDD)などに保存されているコンテンツの再生が可能。192kHz/24bitまでのWAV/FLAC、2.8MHzのDSDファイルなどのハイレゾ音源や、MP3/WAM/AACファイルの再生に対応している。光/同軸のデジタル音声入力端子からも、ネットワーク経由の場合と同様にハイレゾ音源の再生が可能だ。USBは、フロンパネルに装備されたポートはハイレゾ非対応で、リアパネルに装備されているポートがハイレゾに対応する。ただし、再生できるのは96kHz/24bitまでとなる。また、インターネットラジオ「radiko.jp」にも新たに対応した。

これらのさまざまなソースからの再生は、付属のリモコンだけでなく、専用アプリ「JVC Audio Control WR2」から行うことができる。JVC Audio Control WR2は、Android用、iOS用が用意されている。

スピーカーは、EX-N70がφ2cmツイーターにφ11cmウーファーを組み合わせた2Way、EX-N50はφ8.5cmユニットを使用したフルレンジのシステムが採用されている。EX-N70のウーファーユニットとEX-N50のフルレンジユニットは、天然の木を振動板に使用したウッドコーンユニットだ。また、EX-N70のツイーターも、ポールピース上部に木片が配置されている。EX-N70のウーファーユニットでは、振動板の表面にチェリー材を貼り付けることで、上下左右への伝播速度の均一化が図られている。

スピーカーキャビネットは、EX-N50がチェリー・アルダーの無垢材で、SX-N70はMDF材を採用。いずれも、ユニット後部へのウッドブロックの配置、チェリー材響棒の採用など、さまざまな音響チューニングが施されている。