ソニーは1月16日、ワイヤレススピーカー「SRS-X9」「SRS-X7」「SRS-X5」を発表した。SRS-X5は2月15日発売で、他の2モデルは3月8日発売。価格はオープンで、推定市場価格は、SRS-X9が60,000円前後、SRS-X7が33,000円前後、SRS-X5が23,000円前後となっている。

192kHz/24bitだけでなくDSDにも対応する高音質モデル「SRS-X9」

「SRS-X9」

SRS-X9は、ハイレゾ音源にフル対応したワイヤレススピーカー。対応しているハイレゾ音源のフォーマットは、DSD(DSDIFF/DSF)と192kHz/24bitまでのWAVとFLAC。また、ハイレゾ音源以外では、MP3/WMA/WMA lossless/AAC/AIFF/ALACも利用できる。

使用しているユニットは、スーパーツイーター×4本に、磁性流体スピーカーのミッドレンジ×2本、サブウーファー×1本、パッシブラジエーター×2本。搭載しているアンプはフルデジタルアンプの「S-Master HX」で、スーパーツイーター、ミッドレンジにそれぞれ1台ずつ、サブウーファーには2台の計8台によるマルチアンプ構成を採用している。再生周波数帯域は45Hz~40kHzで、総合出力は154W。

フロントのほかに天面にもスーパーウーファーが配置されている

「DSEE HX」テクノロジーにより、ハイレゾ音源以外のコンテンツでも、可聴帯域を超えた80kHz以上の高域まで補間を行う。また、デジタル信号処理により、低域増強や臨場感アップなどを行う「ClearAudio+」技術も採用されている。

ワイヤレス接続は、BluetoothとWi-Fiに対応。Bluetoothのコーデックは、SBCに加えて、高音質なaptX/AACも利用できる。Wi-Fi接続は、DLNAとAirPlayに対応している。有線接続は、ネットワーク端子、USB A端子、USB B端子、アナログオーディオ入力を装備。USB A端子はUSBメモリやポータブル音楽プレーヤーなどの接続用で、USB B端子はPCとの接続用。また、USB B端子には、専用ケーブル「WMC-WMH10」を使用することで、ハイレゾ対応ウォークマンを接続することもできる。アナログオーディオ入力端子は、内部に96kHz/24bitのADCが積まれており、高品位に音楽をデジタル化することが可能だ。

背面にはUSBなどの外部入力端子が配置されている

2.1chスピーカーとパッシブラジエーターを装備するポータブルモデル

左が「SRS-X7」で、右が「SRS-X5」

SRS-X7とSRS-X5は、バッテリーを内蔵したポータブルモデル。両モデルとも、フルレンジユニット×2本にサブウーファー×1本、パッシブラジエーター×2本を使用する。アンプはフルデジタルの「S-Master」で、総合出力はSRS-X7が32Wで、SRS-X5が20W。再生周波数帯域は、SRS-X7が50Hz~22kHzで、SRS-X5が60Hz~20kHz。非可逆圧縮された音源の再生時に圧縮時に失われた音楽成分を補間するDSEEや、ClearAudio+も採用されている。

ワイヤレス接続は、SRS-X7がBluetoothとWi-Fiで、SRS-X5はBluetoothのみ。Bluetoothのコーデックは、SBC/aptX/AACが利用できる。また、NFCにも対応しており、スマートフォンなどとワンタッチで接続することが可能だ。SRS-X7のWi-Fi接続は、DLNAとAirPlayに対応する。有線接続は、アナログ音声入力を装備する。

バッテリーは内蔵式のリチウムイオン充電池で、Bluetoothでの再生の場合、SRS-X7で約6時間、SRS-X5では約8時間の連続動作が可能だ。また、「おすそわけ充電」機能を装備しており、モバイル機器に充電を行うこともできる。

充電専用のUSB端子を装備する

SRS-X7とSRS-X5専用のケースも同時発売される。SRS-X7用が「CKS-X7」で、SRS-X5用が「CKS-X5」。価格はオープンで、推定市場価格はいずれも3,000円前後。

Wi-Fiモデル専用の統合アプリ「SoundPal」

Wi-Fiに対応しているSRS-X9とSRS-X7では、統合アプリの「SoundPal」が利用可能だ。SoundPalは、AirPlayでの再生、DLNAでの再生、「Music Unlimited」「tunein」「radiko.jp」などの利用、スピーカーをコントロールするリモコン機能を統合したものだ。