SSDメーカーの米OCZ Technology Groupは27日(現地時間)、破産申請を行う見通しであることを発表。あわせて、東芝から、OCZ全資産の買収の提案があったことも発表した。東芝ならびに、OCZの債権者である米Hercules Technology Growth Capitalとの最終合意に達し次第、破産申し込みを提出する。

OCZでは、東芝との交渉は完了済みで、重要な条件についてはすべて合意済みと説明しており、東芝による買収は実質的に合意に至っているとしている。手続きが完了すれば、OCZの事業はすべて東芝が引き継ぐことになる。仮に東芝ならびにHerculesとの合意がなされなかった場合には、OCZはただちに破産し、会社清算となる。

OCZは、独自開発のコントローラICを搭載した高性能SSDのメーカーとして知られ、コンシューマ向けの2.5型SSDなどが日本国内のDIYパソコン市場でも一定の存在感を示していた。一方でここ数年は業績赤字やNANDフラッシュの調達難などに苦しんでいた。

日本市場でも人気のある同社のSSD製品