最近、大手企業の活動として度々聞かれる「CSR」。具体的な意味や内容がわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回はCSRの意味や使われ方をまとめましたので、参考にしてみてください。

■CSRの意味

CSR(Corporate Social Responsibility)は、「企業の社会的責任」という意味です。企業は利益を考えるだけでなく、顧客や従業員、取引先などとのさまざまな関係に責任を持つ必要があります。これはどこの企業にとっても言えることですが、特に大手企業は社会に与える影響が大きいため、これらCSRを重視して積極的な取り組みを行うようになってきています。

これら取り組みを説明することができなければ信頼が失われ、企業として成り立たなくなる可能性があります。逆に正しい説明ができれば、企業にとってはイメージアップにつながり、ビジネスも成功しやすくなるわけです。

業種によって内容は異なりますが、環境や将来の世代を考慮した持続可能な社会的活動が一般的です。そのほかでは製品の安全性や品質への取り組み、技術やサービスの向上への取り組みなどがあります。

■大手企業の取り組み内容

東洋経済CSRオンラインでは、毎年CSR調査を行いランキングトップ700を公表しています。人材活用、環境、企業統治+社会性、財務の合計得点(満点は600点)で評価され、信頼度がわかります。ランキングは総合、部門別、業界別、高成長別などとなっており、その他有給休暇、社会貢献、女性部長、育休取得も確認できます。

2012年のデータを基にした最新の総合ランキングでは「トヨタ自動車」が1位。小型ハイブリッド車の開発や風力・太陽発電システムの導入が環境で高い得点となっています。一方2位の「富士フイルムホールディングス」は、研究支援の実施や低価格デジタルカメラの開発と販売などが企業統治+社会性で評価されています。各企業の取り組みについてはサイトでも公開されているので目を通してみると良いでしょう。

多くの企業が積極的に取り組み始めているCSR。大手企業の取り組みを参考にして、自分の勤め先でも取り入れられるものがあれば積極的に試してみると良いでしょう。