エプソンは25日、新世代のインクジェットプリントヘッド技術「PrecisionCore」(プレシジョンコア)を、ベルギーのブリュッセルで開催された「第11回ラベルエキスポ」にて発表した。
PrecisionCoreは、エプソンが研究と実績を重ねてきた「薄膜ピエゾプリントヘッド技術」の総称で、新開発のプリントチップが中核となる。マイクロピエゾ方式のプリントヘッド技術に、超薄膜ピエゾを形成する材料分野の革新、および高精度なMEMS製造技術を融合。
小型・高精密でありながら、高い応答性と超高精度のインクドットコントロール性能を有す。また、エプソン製のプリントヘッドが従来から持っている、高い耐久性や幅広いインク対応性といった特徴をそのまま継承。
このプリントチップを用途に応じて最適に配列することで、産業印刷機向けのラインヘッドからオフィス向けデスクトッププリンタ用ヘッドまで、同一のプリントチップを用いながら柔軟で幅広いプリントヘッドの構成が可能という。具体例として、ビジネス文書、写真、屋外看板、商用ラベル、パッケージ、捺染といった用途に応用可能としている。製造プロセスは完全な自社開発。
今後は、このPrecisionCoreをインクジェットプリンティングの基本的なプラットフォームとして展開していくとともに、継続的な進化を図る。これにより競合優位性を強化し、事業の拡大を目指していく考え。