イーフロンティアは、e-on Software社の3D自然景観作成グラフィックソフト「Vue」シリーズの最新パッケージとして、「Vue 11」シリーズ5製品を2013年9月27日に発売すると発表した。価格は2万6,300円~22万3,800円。

左から「Vue 11 Esprit」、「Vue 11 Studio」、「Vue 11 Complete」、「Vue 11 infinite」、「Vue 11 xStream」

「Vue」シリーズは、映画やCM、広告等で目にする様々な自然景観をCGで作り出すための、3D景観作成ソリューション。今回発売される最新シリーズでは、ホビーからプロスーマまでを対象とした"Artistグレード"として「Vue 11 Esprit」(2万6,300円)、「Vue 11 Studio」(5万2,700円)、「Vue 11 Complete」(7万9,100円)の3製品、広告・映画・放送素材などプロダクションのニーズに対応する"Proグレード"として「Vue 11 infinite」(17万1,000円)、「Vue 11 xStream」(22万3,800円)の2製品、計5製品がラインナップされており(infiniteとxStreamにはアカデミック版も用意)、全グレードで共通した操作感を実現しているという。

全グレードで共通した操作感を実現(本画面はxStreamのもの)

主な新機能としては、雨や雪、霧といった自然現象の生成・制御をVue内で完結できる「Ecoパーティクル」、インスタンスの広がりや回転などのコントロールが可能になった「新しいEcoペイント機能」、EcoSystemをワンクリックでオブジェクトの下側を含むあらゆる角度にポピュレートする「EcoSystemの360度ポピュレーション」など。このほか、非常に高密度なEcoSystemシーンについて最大30%の高速化(旧バージョンとの比較)を実現したほか、スプライン機能の拡張、シーン内の質感をグローバルに管理可能な質感レイヤーなど、さまざまな機能拡張も行われている。

対応OSはWindows XP/Vista/7/8(32/64ビット)、Mac OS X 10.5~10.8(32/64ビット)。なお、Proグレード製品などをフローティング管理するためのオプションとして、初回アクティベーションから1年間有効な年間ライセンス「E-on License Server 2013」(6万5,400円)も同時発売される。

メニューからワンクリックで雨や雪の追加ができるEcoパーティクル

さまざまなコントロールが可能になったEcoペイント

EcoSystemの360度ポピュレーション。奥にある元の壷に対して、右は従来のポピュレーション、左は360度ポピュレーションを適用したもの