カシオ計算機は10日、コンパクトデジタルカメラ「ハイスピードエクシリム(EXILIM)」の新製品として、5軸/4.5段の手ブレ補正を備えたチルト液晶搭載モデル「EX-ZR1100」を発表。ホワイト/ブラック/ビビッドピンク/イエローの4色を用意。ホワイトとブラックは9月20日より、ビビッドピンクとイエローは11月上旬より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は45,000円前後。
大きな特長は、広角24mm相当(35mm判換算)からの12.5倍ズームレンズと、5軸・4.5段(※1)の手ブレ補正を行う「HS手ブレ補正」。カメラを構えたときに起こる、上下回転、左右回転、上下、左右、回転という5つ(5軸5方向)の手ブレを高度に補正。高倍率ズーム撮影時での手ブレを効果的に抑制する。
CMOSシフト方式によるシャッタースピード換算で1.5段分(※2)、さらに高速連写合成を組み合わせたシャッタースピード換算で4.5段分(※1)の手ブレ補正効果を実現。ズーム時だけでなく、手持ちでの夜景撮影でもブレにくく、キレイに撮影することができる(撮影環境および設定状態により効果は異なる)。
※1: 光学式手ブレ補正と高速連写合成を併用した場合。カシオ調べ。
※2: CIPA規格による。2軸方向の加振時。35mmフィルム換算で300mm相当。
また、長時間の変化を短時間で見られる新たな表現「タイムラプス」撮影機能を搭載。ゆっくりとした雲の流れ、車や人々が行き交う街の様子など、長時間の変化を短時間に圧縮した動画を楽しめる。雲や夜景、乗り物、街並みなど、シーンに合わせて撮影間隔・撮影時間が設定されており、シーンを選ぶだけで最適な設定で撮影が可能。もちろん、撮影間隔や撮影時間は任意にカスタマイズできる。タイムラプスで撮影した動画を組み合わせる編集機能も備えており、ユニークな動画を作成してSNSで公開するのも楽しいだろう。
そのほか、従来のハイエンドモデル「EX-ZR1000」のコアテクノロジーや撮影機能を継承している。デュアルCPUと2つの画像処理回路、最新技術による高性能な機能と高速処理を併せて実現できるリコンフィギュラブルプロセッサ、2次元の画線をスムーズに描画するベクターグラフィックコアで構成される「EXILIMエンジンHS Ver.3」を搭載。0.99秒の高速起動、0.15秒の高速オートフォーカス、0.015秒のレリーズ・タイムラグ、最短0.25秒の撮影間隔といった快速性能を実現している(※3)。
※3: 数値はCIPA規格準拠。
ベクターグラフィックによる見やすく美しいユーザーインタフェースと、直感的に素早く操作できるファンクションリング、コントロールダイヤルの柔軟で軽快な操作性、解像感を保ったまま最大25倍までズームができる「プレミアムズーム」、個性的な写真や動画が撮れるアートショットなど、レンズ交換や難しい設定を必要とすることなく、手軽で快適な写真撮影を楽しめる。
撮像素子は1/2.3型正方画素高速CMOSセンサーで、総画素数は1,679万画素。レンズ構成は、非球面レンズを含む8群9枚。焦点距離は約24~300mm(35mm判換算)、F値は3.0~5.9。液晶モニタには、チルト機構を持つ3.0型の約92万画素TFTカラー液晶を搭載しており、自分撮りを含めてさまざまなアングルで撮影が可能。
記録画素数は、静止画で最大1,610万画素(4,608×3,456ドット)、動画は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fps。記録形式は、静止画はRAWおよびJPEG形式、動画はMOV形式、H.264/AVC準拠、IMA-ADPCM音声(ステレオ)。約48.9MBのメモリを内蔵するほか、外部メモリとしてSD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用できる。
ISO感度はISO100~3200(HSナイトショット時:最大25600)。シャッター速度は1/4秒~1/2,000秒(静止画プレミアムオート時:4秒~1/4,000秒)。露出制御は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス、マクロ、マニュアルフォーカスなど。撮影可能範囲は約5cm~(スーパーマクロ時1cm)。
電源は専用リチウムイオン充電池「NP-130 / NP130A」を使用し、撮影枚数は約470枚、動画撮影時間が約1時間30分、連続動画撮影時間が約2時間30分(タイムラプス撮影時:約4時間30分)。本体サイズはW107.5×H61.5×D36.7mm、重量は約256g(電池およびメモリーカード含む)。