ソニー、シリーズ初の4K記録に対応するハンディカム「FDR-AX1」

ソニーは9月5日、フルHD(1,920×1,080ドット)の4倍の解像度となる4K(3,840×2,160ドット)記録に対応するデジタルハイビジョンハンディカム「FDR-AX1」を発表した。発売は11月8日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は420,000円前後。

「ハンディカム」シリーズとして初めて4K記録に対応するデジタルビデオカメラ。新開発の有効約830万画素Exmor R CMOSセンサー(裏面照射型)を撮像素子に採用し、4K/60pでの高画質な映像記録が可能となっている。また、プロ用の4Kカムと同様の高性能プロセッサ搭載。リアルタイムでの高速演算処理が可能となり、スポーツなどの動きの速いシーンでも高精細動画を滑らかな状態で記録する。

情報量の多い4K記録だが、プロ用に開発されたXAVCフォーマットを民生用に拡張したXAVC Sフォーマットが採用された。高圧縮方式のH.264/AVCのLONG GOPを採用することで高解像度データを高い圧縮率で記録可能。64GBのXQDメモリーカード使用時で最長約125分という長時間記録を実現している。既存のAVCHDフォーマットにも、2014年夏頃に予定されているファームウェアアップデートで対応する予定だ。

フォーマット	解像度	拡張子	フレームレート	ビットレート	記録時間(64GB)	記録時間(32GB)
XAVC S	4K(3,840× 2,160ドット)	MP4	60p	150Mbps	約50分	約25分
			30p/24p	100Mbps	約75分	約35分
			30p/24p	60Mbps	約1255分	約60分
	HD(1,920× 1,080ドット)	MP4	60p/30p/24p	50Mbps	約150分	約70分

記録した4K映像は、4K対応テレビにHDMIケーブル1本で接続するだけで視聴可能。30p/24pでの出力に対応している。また、ソニー製の4K対応「BRAVIA(ブラビア)」シリーズに対しては、HDMIケーブル1ホンで4K/60pでの出力が可能。60p対応のため、動きの激しいスポーツ映像などでも滑らかな出力を行える。なお、次期HDMI規格であるHDMI 2.0にもファームウェアアップデートで対応予定となっており、同規格に対応したテレビに対しても4K/60pでの出力が可能となる予定だ。

主な仕様は、撮像素子が1/2.3型Exmor R CMOSセンサー(裏面照射型)で、有効画素数が約830万画素、レンズが焦点距離31.5～630mm(35mmフィルム換算)の光学20倍ズームのGレンズ、手ブレ補正が光学式(アクティブレンズ方式)となっている。モニターは3.5型・約123万ドット表示の液晶方式、記録メディアはXAVC S記録用がXQDメモリーカード、AVCHD記録用がメモリースティックPROデュオ(MARK2含む)/PRO-HGデュオ/XC-HGデュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能。バッテリーの連続撮影時間は約165分だ。

サイズはW189×D362×H193mm、重量は約2,770gとなっている(付属バッテリー装着時)。