エプソンは3日、個人向けのインクジェットプリンタ/複合機「カラリオ」シリーズのフラッグシップモデル「EP-976A3」を発表した。ホームユース向けのカラリオとしては珍しくA3サイズまでの印刷をサポートしている。発売は19日を予定。価格はオープン。店頭予想価格は30,000円台半ば。
A3対応機ながらボディサイズはW479×D356×H148mmとA4機に比肩するほどにコンパクト。自動両面印刷機構を内蔵しながら、2011年の主力機「EP-804A」と比較した場合、設置面積で83.7%、容積で82.6%程度に抑えられている。
A3紙への印刷は手差しトレイでの対応。A3対応はプリントだけでなく、バンドルソフトウェアによりスキャンやコピーでも可能だ(Windowsのみサポート)。A3原稿の上端部、中央部、下端部を3回に分けて読み取り、データを結合する形となる。なお、スキャナユニットには解像度4,800dpiのCISを採用している。
操作パネルには、3.5型カラー液晶タッチパネルを用意。フリックにも対応しており、直感的な操作が可能。先読みガイドやカンタンLEDなど、操作をナビゲートする機能も従来機から継承している。
スマートフォンやクラウドとの連携機能としては、SkyDriveに対応したスマートフォン向けアプリ「EPSON iPrint」や、メールプリント、リモートプリントドライバなどを機能強化するとともに、「Creative Print」および「3Dフレーム Print」などの新機能を追加した。「Creative Print」は従来は本体からしか利用できなかった「いろいろプリント」機能を、スマートフォンから利用できるアプリケーション。「3Dフレーム Print」は、立体に見える3Dフレーム印刷を行うためのアプリケーションだ。
このほか、従来よりのメールdeリモート印刷 スキャンtoクラウドを継承するともに、AirPrintやGoogle Cloud Printにも対応する。また、EP-976A3だけの機能として、PCレスでの写真編集や余白・余黒設定などが行える「作品印刷機能」も搭載する。
主な仕様は、解像度が5,760×1,440dpi、インクがブラック/シアン/ライトシアン/マゼンタ/ライトマゼンタ/イエローの6色独立。ヘッドは各色180ノズルで、最小インクサイズは1.5pl。公称印刷速度はL判で約13秒/枚。
主なインタフェースは、USB 2.0×2(PC接続用、外部記憶機器およびPictBridge用)、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、IrDAをサポート。メディアスロットはメモリースティックDuo/PRO Duo/PRO HG Duo、SD/SDHC/SDXCメモリカード、コンパクトフラッシュなど。
本体サイズはW479×D356×H148mm、重量は約8.8kg。