シャープは8月1日、2013年度第1四半期の連結業績(2013年4月1日~2013年6月30日)を発表した。売上高は6,079億円(2012年度第1四半期は4,586億円)、営業利益は30億円(2012年度第1四半期は941億円の営業損失)と、大幅に業績が改善。経常利益は127億円の損失、税引後の四半期純利益は179億円の赤字となった。

連結業績(日本基準に基づく。△は損失)
2013年度第1四半期 2012年度第1四半期 前年度比
売上高 6,079億1,300万円 4,586億400万円 +32.6%
営業利益 30億1,200万円 △941億3,300万円
経常利益 △127億8,300万円 △1,038億1,300万円
四半期純利益 △179億7,700万円 △1,384億円

2012年度第1四半期で634億円の損失を計上した液晶事業の営業損益改善が95億円の損失となり、全体の収益を大きく改善させる要因となった。そのほかにも、液晶テレビ事業を含む「デジタル情報家電」(営業損益:△13億円←2012年度第1四半期△202億円)や「太陽電池」(営業損益:68億円←2012年度第1四半期△69億円)においても大幅な収益改善がみられた。

デジタル情報家電部門の主力商品である液晶テレビは、販売台数こそ前年同期比93.8%と減少したものの、売上高は同103.4%の803億円を計上。販売台数減少に底打ち感がみられ、価格面では4Kモデルをはじめとする高付加価値商品へのシフトから単価がアップの傾向にあると、シャープではみている。

また、携帯電話についても、IGZO液晶搭載モデルなどの投入により、売上高ベースで前年同期比171.8%、販売台数ベースで169.1%と大幅に伸長した。