AKB48が21日、全国5大ドームを巡るツアー「AKB48・2013 真夏のドームツアー ~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~」の2日目公演を福岡ヤフオク!ドームで開催し、22日の劇場公演を最後に卒業する篠田麻里子が、地元福岡でのラストステージを飾った。
篠田は、コンサートの中盤で歌われた「帰郷」で、"まりぱんだ"がデザインされたバルーンに乗りながら、ファンからの声援に手を振りドーム内を一周。アンコールでは、篠田のために制作された卒業ソング「涙のせいじゃない」をメンバーと一緒に歌い、曲が進むにつれて感情があふれ出たのかおえつで声を詰まらせる場面もあった。そして、AKB48として歩んできた7年半の映像が映し出されると、会場内は"麻里子"コール。篠田は瞳を潤ませながら、これまで彼女を支え続けてきたファンに向けて別れの言葉と感謝の気持ちを伝えた。
2013年6月8日、「第5回AKB48選抜総選挙」で5位になった篠田は、壇上のスピーチで「後輩の勢いのある姿を見ていたら、私はひとつの決断をしようと思いました。私、篠田麻里子はAKB48を卒業します」と発表。その日からの約1カ月半を「自分で決めたことなのに、みんなと楽しい時間を過ごしていたら、まだこの場所にいたいと思ってしまいました」と振り返り、「私は私らしく卒業したいと思います」と語った。
第4回の選抜総選挙では、後輩に向けて送った「つぶすつもりで来てください。私はいつでも待ってます」という言葉が話題に。この日は、「後に続く後輩たちにどうバトンタッチをするかが重要」と語り、「みんなの目標になれるよう頑張ります」と抱負を述べた。そして、「私は本当に幸せでした。私を生んでくれた両親、支えてくれた家族、友達、そしてメンバー、スタッフ、そして私を7年半育ててくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました」という感謝の言葉と共に、最後にこう言い残した。「私は生まれ変わっても、AKB48を選びます」。
MCコーナーでは、松井珠理奈が「初めてAKB48として『大声ダイヤモンド』に参加して緊張していた時、マリコ様が最初に声を掛けてくれた」、板野友美が「満員電車に乗って一緒に通っていたことも」、高橋みなみが「チームAをどうしていくかでケンカした」など篠田との思い出話で盛り上がった。
最後は涙から一転、篠田は笑顔でメンバーと握手や抱擁をしながら、「上からマリコ」をパフォーマンス。「ありがとうございました。これからもAKB48グループの応援をよろしくお願いします」と深々と頭を下げ、メンバーとファンが見守る中、ステージから静かに去って行った。
(C)AKS