ボーナスを生かしたお金の増やし方は?

「ボーナスが出たし、貯金について考えてみようかな?」と思っている人も多いのではないでしょうか? この夏のボーナスの預け先について調べてみました。

「給与口座に置きっぱなし」では増えない

そもそも今、銀行の普通預金の金利はいくらかご存じですか? 6月20日現在、メガバンクが0.02~0.025%、ゆうちょ銀行が0.03%です。例えば10万円を普通預金に1年間預けた場合、金利は約20円。ここから更に税金も引かれるので、手元に残るお金は約15円です。つまり、給与口座に置きっぱなしにしているだけでは、お金を全く増えません。今の時代、ふだん使いのお金以外は、こまめな預け先探しが必要です。

狙い目は地方銀行のネット支店

では、どこに預ければいいのでしょうか? ネット検索で「定期預金」「金利」「高い」と打ち込んでみると、上位に名前が出てくるのはネット専業銀行です。近年、貯金の預け先としての人気は根強いものの、1年もの定期預金で調べたところ、ランキングリスト1位で金利0.25%、2位が0.13%とあまりパッとしません(6月20日現在)。

そこで筆者が提案したいのは、地方銀行のインターネット支店です。香川銀行(香川県)と、トマト銀行(岡山県)、静岡銀行(静岡県)を比べてみたのですが、ネット専業銀行と比べて健闘していることが分かると思います。

地方銀行のインターネット支店の金利例(2013年6月20日現在)

地方銀行でも都内で入出金できる

地方銀行の口座となると、「入出金はどうするの?」と思われる方もいるでしょう。今は多くの地方銀行がコンビニやゆうちょ銀行で入出金が可能になっています。ただし、それぞれの銀行によって入出金手数料の条件は違います。ポイントは手数料無料の時間帯をきちんと把握して、預け入れをすること。ただでさえ少ない金利。手数料で金利がパーにならないよう、自分にとって使い勝手の良い銀行を選びましょう。

地方銀行のインターネット支店の手数料例(2013年6月20日現在)

ネット支店は口座開設に来店不要

会社員にとっては、口座開設の手続きをインターネット・郵便でできるのも魅力です。 例えばトマト銀行の場合、ネットで申し込みをし、申込書類が届いたら記入・捺印。申込書と本人確認書類を封筒に同封し、銀行へ郵送します。郵送後、約2週間後にキャッシュカードが送られてきます。他の銀行も同じような流れとなります。

入出金は前述した通りコンビニやゆうちょ銀行などで行い、口座操作は普通の銀行のインターネットバンキングをイメージしていただくのが近いと思います。空き時間に口座開設の手続きをし、会社の休み時間に近所のATMを利用して入金する。そんな“ひと手間”をかけるだけで、1年後に受け取る金利は大きく違ってきます。是非、検討してみて下さい。

筆者プロフィール : 楢戸 ひかる(ならと ひかる)

1969年生まれ 大手商社勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。家事生活をブログ「家事マニア」にて毎週火曜日に更新中。