ライカカメラジャパンは6月11日、コンパクトデジタルカメラ「ライカX バリオ」を発表した。発売は6月20日で、価格はオープン。直営店価格は341,250円となっている。
同社のプレミアムコンパクトカメラ「ライカX」シリーズの新モデルで、コンパクト機としては大型のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載する。シリーズで初めてズームレンズを採用し、より多様なシーンで撮影可能となった。搭載されるレンズは「ライカ バリオ・エルマー f3.5-6.4/18-46mm ASPH.」で、35mmフィルム換算の焦点距離は28~70mm相当となっている。レンズ構成は8群9枚で、非球面レンズ2枚が用いられている。
新たにフルHD(1,920×1,080ドット)での動画撮影機能も搭載。動画の記録形式はMP4で、インターネットの投稿サイトへアップロードしたり、モバイル機器へ転送して観賞したりするのに適している。風切音低減機能が搭載されており、屋外撮影でもノイズを抑えて記録することが可能だ。
操作系統は「ライカM」シリーズのシンプルかつ直感的なものを踏襲。レイアウトが分かりやすく工夫される一方で、豊富なオート撮影機能や多様な状況に対応できるマニュアル撮影機能を備える。トップカバーには、シャッタースピードと絞り値の設定用ダイヤルを装備。なお、トップカバーはライカMと同じく、無垢のアルミニウムを削り出して作られている。ボディは堅牢なフルメタル製、上質なレザー外装により、高級機に相応しい質感を実現。
主な仕様は、撮像素子が有効1,620万画素のAPS-Cサイズ(23.6×15.7mm)CMOSセンサー、レンズの開放F値がF3.5~F6.4、対応感度がISO100~ISO12500、記録形式がJPEG、DNG(静止画)、MP4(動画)となっている。背面のモニターは3型・92万ドットの液晶方式で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードが使用できる。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約350枚。
サイズは約W133×D95×H73mm、重量はバッテリーを含まない状態で約594g、バッテリーを含む状態で約628gとなっている。
製品には画像処理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom」が付属する(オンライン登録後にダウンロードして入手)。