総務省はこのほど、2013年2月分の労働力調査(基本集計、速報)結果を発表した。それによると、2月の完全失業率(季節調整値)は4.3%となり、1月と比べて0.1ポイント悪化したことがわかった。悪化は2カ月ぶり。

完全失業者数(季節調整値)は284万人で、前月比5万人の増加。内訳を見ると、「自発的な離職(自己都合)」が同4万人増の102万人となった一方、「非自発的な離職」は同7万人減の99万人だった。

完全失業者の対前年同月増減と完全失業率(季節調整値)の推移(出典:総務省「労働力調査」)

完全失業率を男女別に見た場合、男性は前月と同率の4.6%、女性は前月より0.1ポイント上昇の3.9%。また、男女別・年齢階級別に見ると、男性は「25~34歳」「45~54歳」の階級で前月より上昇した一方、「15~24歳」「55~64歳」の階級で前月より低下。女性は、「25~34歳」「35~44歳」「45~54歳」の階級で前月より上昇した。

非労働力人口(季節調整値)は前年同月比13万人減の4,501万人となった。

就業者数(季節調整値)は前月比9万人増の6,298万人。男女別に見ると、男性は同5万人増の3,604万人、女性は同4万人増の2,693万人となった。また、就業者数のうち雇用者数(季節調整値)は前月比13万人増の5,533万人となった。

主な産業別就業者を前月と比べた場合、「建設業」が前月比22万人増の511万人、「生活関連サービス業、娯楽業」が同11万人増の246万人などとなったのに対し、「宿泊業、飲食サービス業」が同10万人減の387万人、「運輸業、郵便業」が同8万人減の330万人などとなった。