パナソニックは2月28日、ニッケル水素電池「eneloop(エネループ)」と「充電式EVOLTA(エボルタ)」の新シリーズを発表した。いずれも発売は4月26日で、価格はオープン。

繰り返し使用回数がアップした「エネループ」

リニューアルされ、繰り返し使用回数がアップした新「エネループ」。デザインもリニューアルされ、「Panasonic」の文字が大きくなった

エネループはハイエンドモデルの「エネループ プロ」が単3形の「BK-3HCC」と単4形の「BK-4HCC」、スタンダードモデルの「エネループ」が単3形の「BK-3MCC」と単4形の「BK-4MCC」、お手軽モデルの「エネループ ライト」が単3形の「BK-3LCC」と単4形の「BK-4LCC」で、計6製品となっている。2本セットの推定市場価格はエネループ プロが1,000円前後、エネループが900円前後、エネループ ライトが600円前後となっている。

従来モデルより繰り返し使用回数がアップ。スタンダードモデルでは従来は約1,800回だったものが約2,100回と約16%も充電回数が増え、お手軽モデルでは従来約2,000回から2.5倍の約5,000回までに引き上げられている。エネループ プロでは約500回の繰り返し使用が可能。

この繰り返し使用回数の向上は、水酸化ニッケルが主成分となっている正極活物質表面の導電層の改良や、導電層の劣化を抑制することで実現されたという。

なお、従来モデル同様に自然放電が抑えられており、満充電1年後でも90%(スタンダードモデルの場合)の残存容量が確保される。

定格容量はエネループ プロの単3形が2,450mAh、単4形が900mAh、エネループの単3形が1,900mAh、単4形が750mAh、エネループ ライトの単3形が950mAh、単4形が550mAhとなっている。

より大容量になった「充電式エボルタ」

より大容量になった「充電式エボルタ」

充電式エボルタもエネループと同様に、ハイエンドモデルが単3形の「BK-3HLC」と単4形の「BK-4HLC」、スタンダードモデルが単3形の「BK-3MLE」と単4形の「BK-4MLE」、お手軽モデルの「充電式エボルタ e」が単3形の「BK-3LLB」と単4形の「BK-4LLB」で、計6製品となっている。2本セットの推定市場価格はハイエンドモデルが1,000円前後、スタンダードモデルが900円前後、お手軽モデルがが600円前後となっている。

充電式エボルタはエネループより繰り返し使用回数が劣るものの、定格容量の向上で差別化がなされている。従来モデルよりさらに大容量となっており、スタンダードモデルの単3形では50mAh、ハイエンドモデルでは100mAhの容量アップが実現されている。

定格容量は、ハイエンドモデルの単3形が2,500mAh、単4形が930mAh、スタンダードモデルの単3形が1,950mAh、単4形が780mAh、お手軽モデルの単3形が1,000mAh、単4形が650mAhだ。

繰り返し使用回数は、ハイエンドモデルが約300回、スタンダードモデルが約1,800回、お手軽モデルが約4,000回となっている。

待機電力ゼロの「エコナビ」機能付き急速充電器も登場

「エコナビ」機能搭載の急速充電器

エネループと充電式エボルタ両方の充電が可能

編集部注:上の写真では便宜上、エネループと充電式エボルタを同時セットしてありますが、異常加熱等の危険があるため、本来は推奨されません。

新シリーズの発表に合わせて、急速充電器も新モデルが登場。

新たに、パナソニック独自の省エネ機能「エコナビ」を搭載し、充電完了後、電池1本ごとに満充電状態であることを検知することで充電電力を制御。待機電力ゼロ(※)を実現した。

※ 国際標準規格:IEC62301では待機電力平均0.005W未満を待機電力ゼロとしている。

さらに、電池の電圧を監視することで過充電を防止。これにより、従来モデルより約5%の充電時間の短縮が図られている。

なお、本モデルはエネループと充電式エボルタ両方の充電に対応している。