隣は何をする人ぞ…一目ではわからない近隣住民のチェック方法

住宅購入で気になるのが、隣にどんな人が住んでいるかということ。もちろん何度か下見に行けば、おおよそのことはわかるかもしれませんが、隣人がきれいな家に住んでおり、静かだったからトラブルがないとも言い切れないのが難しいところです。

そのような購入者のニーズを受けてか、最近では住宅購入前の近隣聞き込みサービスを提供している会社もあります。

隣はどんな人が住んでいるのか、これから住む予定の場所で情報を嗅ぎまわるのは、ちょっと気がひける…という方に役立ちそうな、このサービス。実際のところはどうなのかを簡単にチェックしてみました。

■聞き込みサービスって、どんなことをしてくれるの?

聞き込みサービスで調べてくれる内容は会社によって異なりますが、多い内容としては「ご近所にどんな人が住んでいるか」「ゴミ置き場はどこなのか」「自治会の申し込み方法や活動内容」「地歴」「近隣の土地や私道の所有者」などのようです。どちらかというと「不動産の専門的な情報」というより、「住む人に身近な情報」を提供してくれるのが聞き込みサービスの特徴といえます。さらには周辺学校の評判、騒音や環境面での心配、過去の災害や犯罪歴まで調べてもらえることもあります。

■利用するときの注意点は?

聞き込みサービスについては、それ自体をサービスとして行っているところ(料金は5~10万円などいろいろ)と、売り主から仲介手数料をもらうことを理由にサービス料金を無料にするという会社と、両方があるようです。

無料になるケースとしては、売り主と買い主の間に仲介不動産業者として入り、両者から入る仲介手数料、または売り主から入る仲介手数料を収入源としていることが多いようです。無料になるケースを利用する場合には、情報の信頼性が薄くなるリスクも考えられますので、確実な情報を得るためには聞き込みサービス自体を収入源とするような業者を利用し、自分の目でも確認するのが安心かもしれません。

■環境調査であれば、ホームインスペクションサービスも利用できる

住民への聞き込み調査はむずかしいけれども、騒音や異臭がないか、どのような環境に建てられているか、浸水被害の可能性や、電波障害がないかどうかなど、環境調査だけでよいのであれば、住宅診断士によるホームインスペクションサービスの一環で調査を依頼できる場合もあります。日常に密着した調査ではありませんが、これから住む住宅の環境面での安全チェックは可能です。

また実際にサービスとして提供する訳ではありませんが、診断士の調査に同行すれば、住環境への率直な感想をもらうことはできるかもしれません。自分でも確かめられるという場合は、環境面の正確な診断だけ住宅診断士にお願いするという方法がよいでしょう。