ニコンは1月29日、デジタルカメラ「COOLPIX S」シリーズの新モデル「COOLPIX S9500」「COOLPIX S9400」「COOLPIX S6500」「COOLPIX S5200」「COOLPIX S31」を発表した。発売時期はS6500が2月7日で、ほかは2月となっている。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はS9500が40,000円前後、S9400が33,000円前後、S6500が28,000円前後、S5200が25,000円前後、S31が15,000円前後だ。

「COOLPIX S」シリーズは、薄型デザインで高機能なスタイリッシュモデルのシリーズとなっている。

30.7mmの薄型ボディに22倍ズームレンズ・GPS・Wi-Fi搭載の「COOLPIX S9500」

薄型ボディで22倍ズームが可能な「COOLPIX S9500」(写真をクリックすると拡大します)

COOLPIX S9500は、30.7mmという薄型ボディに光学22倍ズームレンズを搭載する「COOLPIX S」シリーズのフラッグシップモデル。解像感を損なわないようにデジタルズームを行う「ダイナミックファインズーム」では最大44倍ものズーミング画可能となる。撮像素子は光を効率良く取り入れることができる裏面照射方式のCMOSセンサーを採用しており、手ブレが発生しやすい望遠撮影時や暗い室内での撮影時に有効だ。手ブレ対策としてはレンズシフト式+電子式の手ブレ補正を搭載。

Wi-Fi(無線LAN接続)にも対応しており、撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末へワイヤレスで転送したり、スマートフォンなどからリモート操作したりすることが可能となっている。

また、GPS機能も搭載しており、撮影場所の位置情報(緯度・経度)を写真に付加できる。位置情報以外にも、地名情報を付加したり、電源オフ時に移動ログを記録したりすることも可能。さらに、電子コンパスも搭載されているため、カメラを向けた方角を記録することもできる。

その他の主な仕様は、撮像素子が有効1,811万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)、レンズの焦点距離が25~550mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF3.4~F6.3、対応感度がISO125~ISO1600(オート撮影時はISO3200の設定が可能)。背面のモニターは3型・約61.4万ドットの有機EL方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約23MB)。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約230枚となっている。サイズは約W110.1×D30.7×H60.3mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約205gだ。

「S9500」より機能を落として価格を抑えた18倍ズーム機「COOLPIX S9400」

「COOLPIX S9400」(写真をクリックすると拡大します)

COOLPIX S9400は、光学ズーム倍率を18倍とS9500よりやや落とし、高倍率ズーム機ながら価格を抑えたモデル。ダイナミックファインズーム利用時は最大で約36倍ズームが可能となる。

撮像素子はS9500同様に、裏面照射方式のCMOSセンサーを採用。手ブレ対策としてはレンズシフト式+電子式の手ブレ補正を搭載している。

主な仕様は、撮像素子が有効1,811万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)で、レンズの焦点距離が25~450mm(35mmフィルム換算時)、対応感度がISO125~ISO1600(オート撮影時はISO3200の設定が可能)となっている。背面のモニターは3型・約61.4万ドットの有機EL方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約65MB)。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約230枚だ。サイズは約W110.1×D30.7×H60.3mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約200gとなっている。

Wi-Fi対応のミドルクラスモデル「COOLPIX S6500」「COOLPIX S5200」

「COOLPIX S6500」(写真をクリックすると拡大します)

「COOLPIX S5200」(写真をクリックすると拡大します)

COOLPIX S6500とCOOLPIX S5200は、いずれもWi-Fi対応のモデル。S9500と同様に、撮影した画像をスマートフォンやタブレット端末へワイヤレスで転送したり、スマートフォンなどからリモート操作したりすることができる。

S6500の主な仕様は、撮像素子が有効1,602万画素の1/2.3型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離25~300mm(35mmフィルム換算時)の光学12倍ズーム、対応感度がISO125~ISO1600(オート撮影時はISO3200の設定が可能)となっている。背面のモニターは3型・約46万ドットの液晶方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約25MB)。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約150枚だ。サイズは約W95.4×D26.3×H58.3mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約153gとなっている。

S5200の主な仕様は、撮像素子が有効1,602万画素の1/2.3型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離26~156mm(35mmフィルム換算時)の光学6倍ズーム、対応感度がISO125~ISO1600(オート撮影時はISO3200の設定が可能)となっている。背面のモニターは3型・約46万ドットの液晶方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約25MB)。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約160枚だ。サイズは約W97.7×D21.3×H58.4mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約146gとなっている。

いずれもブレ対策としては、レンズシフト式手ブレ補正を採用している。

Wi-Fi対応のミドルクラスモデル「COOLPIX S6500」「COOLPIX S5200」

「COOLPIX S31」(写真をクリックすると拡大します)

COOLPIX S31は、ファミリーユースを想定したモデル。水深5mでも使用できる防水性能や防塵性能、1mからの落下に耐える耐衝撃性能など、レジャーシーンでの使用まで想定されたタフネスモデルとなっている。マイナス10度までの寒さでも使える耐寒性能も備える。

機能面では、家族みんなで楽しめるよう、鏡に映したような左右対称の写真など、特殊なエフェクト(3種類)を施した写真を撮影したり、撮影した画像を音楽とアニメーション付きのスライドショー再生をしたりすることができる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,014万画素の1/2.9型CCDで、レンズが焦点距離29~87mm(35mmフィルム換算時)の光学3倍ズーム、対応感度がISO80~ISO1600となっている。背面のモニターは2.7型・約23万ドットの液晶方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードと内蔵メモリ(約26MB)。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約260枚だ。サイズは約W105.4×D41.5×H64.8mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で約185gとなっている。