パナソニックは1月29日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-FT5」を発表した。発売は2月22日で、価格はオープン。推定市場価格は50,000円前後となっている。

「DMC-FT5」

水深13mでの撮影が可能な防水性能や防塵性能、マイナス10度での撮影が可能な耐寒性能、2mからの落下に耐える耐衝撃性能、耐荷重100kgfというタフネスデジカメ。防水性能は水深12mでの撮影が可能な「DMC-FT4」より向上している。

また、単に水や寒さに強いだけでなく、アウトドアシーンでの撮影時の使い勝手にも配慮。背面のモニターは、水中に潜った際などの急激な温度変化でもくもりにくいように二重ガラス仕様となっている。さらに、光の赤い波長が吸収され、青みがかってしまう水中での撮影に適した「アドバンス水中モード」を搭載。珊瑚の赤みなども自然なバランスで再現できるようになっている。

動画機能も充実。タフモデルでは珍しい最大1,920×1,080ドット/60p記録対応となっているほか、インターバル撮影にも対応。インターバル撮影とは、一定間隔で静止画を撮影する機能で、撮影した静止画から本機内で動画を生成することも可能。日の沈む様子や星の動きなどスパンの長い動画を記録できる、アウトドア向けデジカメならではの機能だ。

そのほか、同日に発表された「DMC-TZ40」と同様にWi-Fi(無線LAN)接続や、近距離無線通信「NFC(Near Field Communication)」に対応。撮影した画像をスマートフォンやPCなどにWi-Fiで転送できるほか、スマートフォンからワイヤレス操作したり、Wi-Fi Direct機能でDLNA対応テレビにワイヤレスで写真を表示させたりすることが可能。スマートフォンとの接続時にはNFCでワンタッチするだけで、手軽にWi-Fi接続できる。

GPSはDMC-TZ40と同様、新たに「GLONASS」にも対応することで測位精度が向上。撮影場所をモニター上で地図表示させたり、ログデータをSDカードに保存したりできる。

主な仕様は、撮像素子が新開発の有効1,610万画素・1/2.33型高感度MOSセンサーで、レンズが焦点距離28~128mm(35mmフィルム換算時)・4.6倍ズームのLEICA DC VARIO-ELMARレンズ、開放F値がF3.3~F5.9、対応感度がISO100~ISO3200(高感度モード時ISO1600~ISO6400)。背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードおよび内蔵メモリ(約10MB)。動画の記録形式はAVCHDおよびMP4で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60p。バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約370枚となっている。

サイズはW109.2×D28.9×H67.4mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約188g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約214gだ。

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