住宅購入でコワイと思う営業マンのセールストーク、トップ10

人ひとりの人生をかけた大がかりな買い物、それがマイホーム購入です。それなのに、あまりに安易な不動産業者のセールストークにトホホ…となってしまう方も多くいます。

そこで今回は、「コワイな!」と思う営業マンのセールストークをご紹介いたします。

第1位「今なら頭金ゼロ円で買えます!」

頭金がゼロ円だということは、頭金があるよりも返済負担が大きいのは当然のこと。特に住宅ローン低金利の間は、頭金ゼロ円での住宅購入に走りやすいので要注意です。

第2位「マイホームを購入すれば、資産として残すことができます!」

資産として残せる住宅なら、何ら問題はありません。問題なのは、資産として残せないような物件にも、同じセールストークが使われる場合があることです。

例えば駅や商業施設、医療施設が徒歩圏内にない場合は要注意です。さらに建築法や条例、用途地域に変更があった場合には、建て直しが必要になったり、建て直しすら困難になったりするケースもあるのです。

資産として残せると言われた場合には、具体的な根拠を教えてもらいましょう。

第3位「ウチと提携してる××銀行なら、審査確実です!」

審査が確実に通る住宅ローンの会社はありません。

もしも本当に審査確実なら、リスクの高いローン会社で組まされる可能性を疑われても仕方ないことでしょう。通りやすい場合にも、具体的に根拠を述べてもらう必要があります。

第4位「モデルルームより若干小さめですが、ほとんど変わりません」

モデルルームを内見して住宅購入を決める場合、実際の住宅よりも良いイメージが上乗せされていると思ったほうがよいでしょう。実際に住むと、若干どころか大幅に内容が異なる場合もあります。

第5位「変動金利がおススメです!」

固定金利、変動金利は人によって向き不向きがあります。年収が多く、短期で返済ができる場合は変動金利もありですが、そうでない場合にはリスクが大きいです。

年収や返済計画を聞く前から変動金利を推すような場合には、やはり注意が必要でしょう。

第6位「たぶん」「おそらく」「後で確かめます」の三段活用

モデルルームに多いのが、いわゆる「お留守番役」としてだけの営業マンです。

住居の特性はおろか、ローンについても曖昧な答えしか返ってこないようであれば、その場で即決は絶対に控えるべきです。

第7位「他に○人、契約検討をされている方がいます」

契約を急がせるためによくあるトーク例ですが、物件を手放すリスクよりも、契約を急いで中身を検討せず成約する方がはるかにリスクが高いのは、強いて言うまでもないことです。

そのほか

第8位「家賃並みの返済額でOKです」
第9位「多少日陰になる時間が多いですが、生活する分には問題ありません」
第10位「多少駅から離れてますが、健康のために歩く方も多いんですよ」

これらのセールストークは一見、生活する者の視点にたった親身なアドバイスに聞こえますが、実際はしょせん「人ごとアドバイス」です。家賃並みの返済額でも税金を含めたその他費用がどの程度あるのか、駅から離れていれば資産価値はどの程度下がるのか、日照時間が短ければどの程度なのかを、数値で説明してくれるのが本当の親身なアドバイスです。