ASUSTeK Computerは5日、ゲーマーおよびオーバークロッカー向けに特別に設計を行った「R.O.G.(Republic of Gamers)」シリーズの新製品として、GPUにAMD Radeon HD 7970 GHz Editionのオーバークロック版を搭載した「MATRIX-HD7970-P-3GD5」を発表した。本日より販売を開始。価格はオープンで、店頭予想価格は60,000円前後。

MATRIX-HD7970-P-3GD5

同社独自のGPUクーラー「DirectCU II」を採用。通常のグラフィックスカードと比較してGPUクーラーが非常に厚くなっている

分解写真

2012年11月6日に東京・秋葉原で行われたAMD主催のイベントにて、日本国内未発表の製品として展示されていたが、今回正式に発表となった。

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【レポート】日本AMDが秋葉原でイベント開催 - "Vishera"と"Trinity"のコストパフォーマンスの良さをアピール

これまで同社製のマザーボードに採用されていたデジタル電源回路「DIGI+ VRM」をグラフィックスカードにも搭載。合計20フェーズの電源回路でGPUが要求する電力を正確に供給し、安定性が向上。一般的なグラフィックスカード向けの電源回路と比較して、電流ノイズを最大30%低減する。

また、プラス/マイナスボタンでいつでもGPU電圧を変更できる「TweakIt」機能や、GPUやメモリの電圧を直接計測できる計測用接点「ProbeIt」、ファンの回転数を最高回転数に固定する「Turbo Fan Activator」、GPUの負荷の状態をLEDで表示する「LED Load Indicator」などオーバークロックやベンチマークテストを行う際に便利な機能を搭載する。

このほか、グラフィックスカードに用いられている部品は、オリジナル素材を使用した高耐久部品の「Super Alloy Power」や、高い温度耐性を備えた日本製コンデンサのBlack Metallic Capacitorなどを採用する。

主な仕様は、コアクロックが1,050MHz(定格1,000MHzからオーバークロック)、ブーストクロックが1,100MHz(定格1,050MHzからオーバークロック)、メモリクロックが6,600MHz(データレート、定格6,600MHzからオーバークロック)、メモリタイプはGDDR5 SDRAMで容量は3GB、接続バス幅は384bit。ストリーミングプロセッサ数が2,048基。

PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0 x16、出力端子はDVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、MiniDisplayPort×4、補助電源は8ピン×2、本体サイズは、約W284.5×D139.7×H63.5mm。GPU-Zベースの高機能設定ソフトとして「GPU Tweak」が付属する。