ベルテッリが「彼女は本物のセイラーなんだ」と語るミウッチャ・プラダ (C)BANG Media International

プラダの創立者マリオ・プラダの孫娘にあたり、現在は同ブランドのオーナー兼デザイナーを務めるミウッチャプラダ。彼女が、プラダのCEOである夫のパトリッツィオ・ベルテッリと共に来年サンフランシスコで開催される世界最大規模の外洋航海ヨット・レース「アメリカズ・カップ」に出場させるための豪華ヨットに4,000万ユーロ(約41億5,200万円)をつぎ込んでいる。

2人にとってはアメリカズ・カップに挑戦するのは今回で4度目。今回投資した最新ヨットは、これまでのものと比較するとで最も性能が良いものになるらしい。ベルテッリは、ヨットレース事業にも熱心で、彼の代で国際レースであるアメリカスカップに挑戦。2000年大会では「アメリカズ・カップ」への挑戦者決定戦「ルイ・ヴィトンカップ」で優勝したものの、アメリカスカップ本戦で姿を消している。07年大会では「ルイ・ヴィトンカップ」で惨敗、これをもって1度は同大会への挑戦を終了することを宣言したものの、再び「アメリカズ・カップ」に挑んでいる。

プラダがスポンサーを務める「マキシカタマラン号」は、製作に5万2,000時間が費やされ、総勢300人の手によって作られたという。ベルテッリは「ボートやヨットなどと呼ぶには相応しくないほどのできばえだ。まさに洋上を航海する産業用の人工物とでも言うべきだね」と語っている。今回のヨットは先日、ニュージーランドのオークランドにてパトリッツィオのセーリング・チーム「ルナロッサ」の最新機種として正式に公表。

そんなミウッチャとベルテッリにとってヨット・レースは生活の力の源だという。ミウッチャは「ベルテッリと初めて出会った時、小さな8メートルサイズのボートでレガッタ競争に参加したのよ」と語り、パトリッツィオも「僕たちが勝つこともあったね。彼女は本物のセイラーなんだ。彼女が船首に立ってる時は、彼女はいつもリーダーなのさ」と続けている。

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