ニコンは10月24日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1」シリーズの新モデル「Nikon 1 V2」を発表した。発売は11月で、価格はオープン。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」が付属する標準ズームレンズキット、標準ズームレンズ(1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6)に加えて「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」も付属するダブルレンズキット、標準ズームレンズと「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOM」が付属するハイパーダブルズームキットの4タイプが用意される。

推定市場価格は本体のみが90,000円前後、標準ズームキットが100,000円前後、ダブルレンズキットが120,000円前後、ハイパーダブルズームキットが150,000円前後となっている。

「Nikon 1 V2」ブラックモデル

「Nikon 1 V2」ホワイトモデル

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レフレックスミラーを搭載しない、いわゆる「ミラーレス一眼」に分類されるレンズ交換式デジタルカメラ。1型センサーを採用することで、小型モデルが多いミラーレス一眼の中でも、ひときわ目を惹くコンパクトサイズを実現したモデル。「Nikon 1 V」シリーズは、同じ「Nikon 1」シリーズでも「Nikon 1 J」シリーズと異なり、電子ビューファインダー(EVF)やストロボを内蔵するなど、より写真撮影にこだわりのあるユーザーを対象にしたラインナップだ。

撮像素子は「Nikon 1 V1」の有効1,010万画素から有効1,425万画素に向上。対応感度も最高ISO3200から、ISO6400にアップしている。

AFは、撮像面位相差AFとコントラストAFをシーンに応じて使い分ける「アドバンストハイブリッドAF システム」を継承。同システムを支える「スーパーハイスピードAF CMOS センサー」は、73点撮像面位相差AFと135点コントラストAFへの対応が可能になった。

画像処理エンジンも「EXPEED 3」から新開発の「EXPEED 3A」に進化し、高速画像処理を実現。静止画撮影の前後の動画を記録する「モーションスナップショット」や、ベストショットを簡単に撮影できる「スマートフォトセレクター」などもスムーズな処理が可能なほか、新たに「スロービュー」機能にも対応。

スロービューは、シャッターボタンを反押しすると画像の取り込みが始まり、EVFないし液晶モニター上で5倍のスローモーション表示が行われるというもの。スロー表示された画像を確認しながら、シャッターボタンを全押しすることで、ベストなタイミングの写真を撮影できる。

主な仕様は、マウントがニコン1マウントで、撮像素子が有効1,425万画素の1型(13.2×8.8mm)CMOSセンサー、対応感度がISO160~ISO6400、シャッタースピードがメカニカルシャッター使用時で1/4,000~30秒、電子シャッター使用時で1/16,000~30秒となっている。

EVFは0.47型・約144万ドット表示で、視野率約100%、背面のモニターは3型・約92万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60iだ。バッテリーはリチウムイオン充電池。

本体サイズは約W107.8×D45.9×H81.6mm、重量は本体のみで約278g、バッテリーとSDカードを含む状態で約337gとなっている。

「Nikon 1 V2」フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)